
口から「ざっぱーん!!」とこけしがボロボロ落ちてくるやばい風呂が爆誕! 『こけしぞろぞろ』作者・まつながもえさんインタビュー
第2回(全3回)
2025.03.07

伝統工芸品をここまで楽しく、そして大胆に動かす奇想天外な発想で絵本を制作したまつながもえさんに、作品ができるまでの苦労や作品への思いを語っていただくインタビュー第2回は、「ざっぱーん!!」誕生秘話です。
目次

「ざっぱーん!!」が生まれたのはMOTTAINAI精神から!?

まつなが:最初の流れは、日本全国のこけしたちが、架空の温泉街「ゆのまち」にぞろぞろと集まってきて、遊園地みたいなアトラクションがある温泉に入って、帰っていくというものでした。その時点で、「ながれるこけし」や「おけスライダー」などのアイデアがありましたが、ちょっと物足りない感じがしたんです。
そこで「山場」を作ろうということになったのですが、どんな「山場」がいいのか、よいアイデアが思い浮かばなくて。そんな時に編集さんが、話の流れをまとめた私のラフ画を見ながら、「こんな目立つのに、これに触れないのはもったいないですよね…」とつぶやいたんです。
──もったいない?