コカマキリはほとんどが茶色なのはなぜ?

【MOVE生きもの相談室】子どもたちから集まった生きものにまつわる質問に答えます!

「自然界の中でコカマキリは草むらに住んでいても緑色の成体が少なく、ほとんど茶色になるのはなぜですか。ハラビロカマキリは緑色の個体も多いのに、コカマキリが茶色になるのはなぜでしょうか」(ゆうと・小学4年)

回答:2回目の脱皮を境にして色が変わる!?

「昆虫 新訂版」 P170-171より
日本のカマキリは卵から孵った時は皆茶色ですが、2回目の脱皮を境にして茶色か緑に変わるといわれています。

オオカマキリの研究では周囲の環境によって色を変えるのではなく、遺伝的に決まっている可能性が高いそうです。ちなみにカマキリは成虫になってから色を変えることはできません。

ゆうとくんの言うとおり、コカマキリはほとんど茶色ですね。それなのに稀に緑色の個体がいるのでしょうか? 不思議ですね。もしかしたら、コカマキリの場合、基本は全て茶色なのに、他のカマキリが持つ「体を緑色にする遺伝子」が残っていて、それが稀に現れることがあるのかもしれません。

コカマキリがほとんど茶色なのは、他の緑色のカマキリと比べるとより地表にいることが多いからではないでしょうか? オオカマキリやハラビロカマキリとは生活場所が少し違っている可能性があるのではないか?

これからもぜひどんなところにいるのか注意して観察してみてください。

答えてくれたのは…

伊藤 弥寿彦/いとうやすひこ
1963年東京都生まれ。学習院、ミネソタ州立大学(動物学)を経て、東海大学大学院で海洋生物を研究。20年以上にわたり自然番組ディレクター・昆虫研究家として世界中をめぐる。NHK「生きもの地球紀行」「ダーウィンが来た!」シリーズのほか、NHKスペシャル「明治神宮 不思議の森」「南極大紀行」など作品多数。初代総理大臣・伊藤博文は曽祖父。

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