地球にやさしいエネルギーって? さかなクン探究隊で【エネルギー研究の最前線】を学ぶ
MOVEラボ研究員助手のはるきが 第2回「やさしいエネルギーと使い方」をレポート!
2024.10.14
国の重要文化財「明治丸」はどんな役割を果たしたの?
明治丸とは?
日本に現存する唯一の鉄船で、鉄船時代の造船技術を伝える重要な遺産として、船としては初めて国の重要文化財に指定されました。東京海洋大学越中島キャンパス正門からすぐの場所にあります。
全長:75.044m、型幅:9.176m、深さ:6.901m、重さ:1010.08t、出力:1100馬力(全て建造時)
明治丸が回航したのは明治8年。その時代の日本の海は夜になると何も見えなくなるほどの暗い海でした。安全な航海をするために海を明るく照らす大切な灯台を守るために造られ、約20年間活躍したそうです。
燈台業務のみではなく、ロイヤルシップとしても活躍し、船内には特別室やサロンを備えたとても豪華な内装の船でした。明治天皇が東北・北海道を巡幸される際、青森〜函館〜横浜まで乗船されたそうです。7月20日に横浜に帰港されたため、その日が「海の記念日」と制定され、平成8年に現在の国民の祝日「海の日」となりました。
約20年間、燈台巡廻船として活躍した明治丸は、明治29年に商船学校(現在の東京海洋大学)に譲渡され、練習船として約50年間、5000名程の生徒を船乗りへと育てたり、関東大震災や東京大空襲では被災された住民を収容し、災害救助にも貢献しました。
明治丸に乗船!ドキドキ!
こういった歴史ある船に乗るのは初めてでドキドキです。
船首部にはバウスプリットが長く高く突き出ていて、甲板上には3本のマストがあります。近づいて見るとかなりの迫力です。
小笠原諸島の領地権問題で活躍した船ということ、明治天皇が乗船され巡幸されたこと、いま残る最後の鉄でできた船だということなど、日本の歴史を伝えていくために重要な船だとよくわかりました。重要文化財として保存されることで、僕たちのような若い世代も見学することができ、実際に目で見て、中を歩いて歴史を感じられるようになっています。
僕の祖父は歴史ある船が大好きなので、明治丸がどんな感じだったか僕の体験を伝えたいです。一般公開の日が決まっているので、事前に確認し、皆さんもぜひ明治丸の中を見学してみてください。