
中学生研究員 深刻な【海洋プラスチックごみ】問題を東京海洋大学から徹底レポート!
MOVEラボ研究員助手のはるきが 第4回「海の生物とプラギョミ」をレポート!
2024.12.06
操船シミュレータ体験と回流水槽見学
シミュレータ内で昼間と夜間への切り替えや、天気を変え霧や雨での状況、海面の波やうねりを作り出し、どんな状況にでも対応できるようになっていました。
操船中に港などに船をぶつけてしまうと、また1からのスタートになってしまうようで、みんな船をぶつけないように楽しみながらも真剣に操船していました。通常の速さの船を操船した後に高速船を操船すると、その速さの違いにみんなびっくりしていました。
次に、水平循環型回流水槽を見学しました。回流水槽では水の流れの観察や流体力計測ができます。
低速も高速も実験できること、上下左右から流れを観測できるそうです。見学では、水中ではどのように網が広がっていくのか、回流水槽の中の水の速度を変えることによって、網がどのように変化していくのかを見ることができました。波の速度が速くなるにつれて網が広がっていき、浮きが沈むことによって網が締まり、魚を捕まえることができることがわかりました。
東京海洋大学マリンサイエンスミュージアムの見学
練習船として活躍した海鷹丸や国登録有形文化財の雲鷹丸等の模型があり、かつての実習の様子も学べます。海鷹丸は1957年に日本初の南極大陸の調査に随伴した歴史ある船で、1959年にはガラパゴス諸島へも調査に行きました。その際に採集されたペンギンのはく製が展示されています。
別館には「鯨ギャラリー」があり、鯨の全身骨格標本を目の前で見ることができます。
近くで見ると写真に収まらないほどで、かなりの迫力です。こんなに間近でクジラの標本を見ることはないので、クジラの本当の大きさを知ることができました。いつも15メートルとか20メートルとか図鑑で見ても、教えてもらっても、実感が全く湧いていませんでした。しかし今回の17メートルのクジラを見れたことで、恐竜や大きな生きものについての見方が変わると思います。
探究隊第4回 “本日のギョギョ!”は?
僕は東京海洋大学の一つのキャンパス内に、これだけたくさんの施設があることに驚きました。充実した施設でいろいろな実験をおこなっていて、地球環境に関する研究をされていることがわかりました。
ごみはどうしたって出るし、頑張って回収してもキリがないし、出たごみを全て回収できるわけではないと正直思います。内田先生もそうおっしゃっていました。だからこそ、大事なのは出たごみを拾うことだけではなくて、ごみをできるだけ出さないことです。
これは一人一人のごみを出さないぞという強い意思が必要です。まだその意思を持っていない人がたくさんいます。だから僕は、そういう人を可能な限り少なくできるように、海洋ごみを拾う活動を積極的にしたり、海洋ごみの危険性について注意喚起できるような記事を書いていきたいと思いました。
次回のさかなクン探究隊第5回は、「低利用魚」体験ワークショップです。
普段、家庭の食卓に上がらない低利用魚について学びます。また次回もレポートさせてもらいます。
取材・文/横井晴輝(MOVEラボ研究員助手)