約11年ぶり! 北海道にオーロラ出現
2015.05.06
人間の眼で見ることはできなかったようですが、なよろ市立天文台でオーロラの撮影に成功しました。
国内でオーロラが観測されたのは、2004年11月以来の、約11年ぶりです。
日本で見られるオーロラは「低緯度(ていいど)オーロラ」といい、赤い色をしています。
(画像:なよろ市立天文台 きたすばる)
オーロラは、太陽風(太陽からふき出す電気をおびた粒子の流れ)が地球の大気にぶつかったときにおこる現象です。
ふつうは、アラスカ、カナダ、シベリア、スカンジナビア、グリーンランド、南極大陸などの高緯度域で多く見られますが、太陽面で巨大な爆発が発生し、はげしい太陽風が吹き荒れると、日本のような低緯度域でも見られることがあります。
昔の日本では、オーロラは「赤気(せっき)」とよばれ、京都や江戸などで北の空が赤く光る現象が報告されています。
もっとも古いものでは、「日本書紀」に記録されています。
現代では宇宙のうつくしい現象として、夢のあるオーロラですが、当時は悪いことが起こる前ぶれとして、おそれられていたようです。
■関連:「大自然のふしぎ」16ページ、「宇宙」21ページ