
動物が「見えない」からおもしろい!? 幻のキツネ・カズオを追ってわかった【よこはま動物園ズーラシア】の魅力!
〈人気連載〉ドリトル柴田の「動物園に行ってみた!」vol.7【第2回】
2026.10.08
科学ジャーナリスト:柴田 佳秀
目次
これまでの記事はこちらから▼(日立市かみね動物園/のんほいパーク/安佐動物公園/福山市立動物園/市川市動植物園/高知県立のいち動物公園)
「ここでしか見られない!」
この言葉を聞くと、なんだか無性に見に行きたくなりませんか?
動物園の魅力のひとつは、まさに“ここだけ”の動物に会えることです。
この言葉を聞くと、なんだか無性に見に行きたくなりませんか?
動物園の魅力のひとつは、まさに“ここだけ”の動物に会えることです。

こんにちは。科学ジャーナリストのドリトル柴田です。
前回はズーラシアの珍しい動物たちと村田園長のおすすめの生息環境展示のツキノワグマの展示場をご紹介しました。今回はズーラシアの生息環境展示で一番難易度が高いと言われているホンドギツネの展示についてお話しします。
前回はズーラシアの珍しい動物たちと村田園長のおすすめの生息環境展示のツキノワグマの展示場をご紹介しました。今回はズーラシアの生息環境展示で一番難易度が高いと言われているホンドギツネの展示についてお話しします。
「よこはま動物園ズーラシア」レポート第1回はこちらをチェック!
本記事は「よこはま動物園ズーラシア」レポート記事第2回です。第1回はこちらをチェック!
野生より手強い!? 幻のキツネ・カズオ
じつはズーラシアには、なかなか姿をみることができないことで有名な動物がいます。それがホンドギツネの「カズオ」です。
カズオは展示場の藪の中に隠れていることが多く、来園者の間では「幻のキツネ」と呼ばれているとか。その噂を聞いた私は、どうしてもカズオに会ってみたくなりました。
初めて見た展示場は想像していたよりもずっと狭く、これならば見つけだせるだろうと思いました。なにしろ私は、ふだんから野外で鳥や動物を探していますし、双眼鏡で丹念に探せば見つけられると軽く考えていたのです。
カズオは展示場の藪の中に隠れていることが多く、来園者の間では「幻のキツネ」と呼ばれているとか。その噂を聞いた私は、どうしてもカズオに会ってみたくなりました。
初めて見た展示場は想像していたよりもずっと狭く、これならば見つけだせるだろうと思いました。なにしろ私は、ふだんから野外で鳥や動物を探していますし、双眼鏡で丹念に探せば見つけられると軽く考えていたのです。
こちらがカズオの展示場。キツネが暮らす生息環境が見事に再現されています。さて、カズオはどこ?
そう高をくくって、展示場の隅から隅まで双眼鏡で探してみました。ところが、カズオはまったく見つかりません。
そんな私の前に姿を現したのが、このウシガエル。じつはこのカエル、カズオを待つ常連さんたちから「カズオ代理」と呼ばれているそうです。結局、初日に会えたのは代理だけだったのです。
そんな私の前に姿を現したのが、このウシガエル。じつはこのカエル、カズオを待つ常連さんたちから「カズオ代理」と呼ばれているそうです。結局、初日に会えたのは代理だけだったのです。
初日に会えたのは『カズオ代理』のウシガエル。本物はいったいどこへ?
カズオに会いたくて通う人たち
ズーラシア取材の2日目。この日は、開門と同時にカズオのいる展示場へ直行しました。朝ならばチャンスがあると思ったからです。
しかし、現実はそう甘くはありません。何しろ、村田園長ですら、2週間も姿を見られないことがあるというくらいのレア度です。これは長期戦でじっくりと向き合う必要がありそうです。
そんな超レアなキツネのカズオですから、いつかはひと目見たいという来園者の方々も多く、なかには毎日のように通われる常連さんもいらっしゃるのです。
「今日はカズオ、出てきましたか?」
「いえ、ぜんぜん……」
カズオを待っていると、そんな会話が自然と出てきて、私もなんだか連帯感が生まれてきました。なんだか動物園というよりも、野生のキツネを探しているような感覚です。NHKの自然番組「いきもの地球紀行」のロケをしていた前職のころを思い出してしまいました。
しかし、現実はそう甘くはありません。何しろ、村田園長ですら、2週間も姿を見られないことがあるというくらいのレア度です。これは長期戦でじっくりと向き合う必要がありそうです。
そんな超レアなキツネのカズオですから、いつかはひと目見たいという来園者の方々も多く、なかには毎日のように通われる常連さんもいらっしゃるのです。
「今日はカズオ、出てきましたか?」
「いえ、ぜんぜん……」
カズオを待っていると、そんな会話が自然と出てきて、私もなんだか連帯感が生まれてきました。なんだか動物園というよりも、野生のキツネを探しているような感覚です。NHKの自然番組「いきもの地球紀行」のロケをしていた前職のころを思い出してしまいました。
カズオの登場をひたすら待つ常連の方々。

ついに耳だけ見えた!
カズオを待ち続けて数時間。ちょうどお昼のお弁当を食べようとしたそのときです。一瞬、展示場の右奥の隅に動く物が見えました。
双眼鏡でじっくりと動いたあたりを見ると、キツネの特徴的な尖った耳が見えます。ついにカズオ発見です!
「もしかしたら、バックヤードにいて展示場には出ていないのでは?」と何度も思いましたが、確かにカズオはそこにいました。
双眼鏡でじっくりと動いたあたりを見ると、キツネの特徴的な尖った耳が見えます。ついにカズオ発見です!
「もしかしたら、バックヤードにいて展示場には出ていないのでは?」と何度も思いましたが、確かにカズオはそこにいました。
耳だけ見えたカズオ(矢印)。ときどき動くのでようやくわかりました。
その後、閉園時間まで粘りましたが、カズオの姿を見たのはこのときだけでした。聞きしに勝るレア動物ですから、耳が見えただけでも満足し、2日間の取材を終えました。














