5月1日 ウルトラQ ウランを狙ってパゴスが出現!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 5月1日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「5月1日」(1966年)。
ウランを求めて産業都市に進撃してきたパゴス  ©円谷プロ
『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローが登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。本作に出現した怪獣たちは以降の作品にも登場をはたし、過去にウルトラマンからウルトラマン80までが地球に来ていたという設定の『ウルトラマンメビウス』(2006年~2007年放送)でも、本作の内容が反映されている。

トラックがパゴスに襲撃され、運んでいた濃縮ウランが行方不明になってしまう。一方、少女ピー子は「さざめ竹の花」をみつける。この花と「虹の卵」がそろえば、どんな願いも叶うと言われていた。ピー子は、おばあちゃんの不自由な足を治すために「虹の卵」を探すのだが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

パゴスが濃縮ウランを狙って出現!

1966年5月1日は『ウルトラQ』第18話「虹の卵」が放送された日です。「さざめ竹の花」、その花は不吉な出来事の前兆だった。濃縮ウランのカプセルを原子力発電所に運ぶ1台のトラック。休憩中に、助手の男はさざめ竹の花を見つけるが、「縁起が悪い」と言われてその場に捨てる。その後、空が急に暗くなり、トラックは山崩れに遭遇してしまう。

山崩れは怪獣によるもので、山腹からパゴスが出現。運転手たちは脱出するも逃げきれず、崖から転落してしまう。そして、トラックも落下・炎上し濃縮ウランのカプセルは行方不明になった。

一方、少年少女たちが集まった「タンポポ団」を率いる少女ピー子が大好きなおばあちゃんのためにタケノコを探していると、仲間がさざめ竹の花を発見した。おばあちゃん曰く、「さざめ竹の花」と「虹の卵」がそろえば、どんな願いも叶うらしい。ピー子はおばあちゃんの不自由な足を治すため、虹の卵を探しに出かける。

そのころ、万城目、由利子、一平はヘリコプターから行方不明になったウラン輸送車のトラックを探していた。すると、山崩れの跡で生きていたトラックの運転手と助手を発見する。そして、助手の男は「金色の虹を見た」と話す。万城目は、数年前に北京に出現してウランの貯蔵庫を襲ったパゴスが金色の虹に見える分子構造破壊光線を吐くことから、パゴスがこの事件に関係していると考えた。
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