あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月5日」(1967年)。
飯田山に伝説の怪獣ウーが出現したという報告を受け、科学特捜隊は現場にむかう。しかしウーに悪意はなく、村人から迫害されるユキという少女を助けるために行動していたのだった。
雪山に出現したウー
その男性は「ウーを見た」と訴える。男性によると、熊の親子を追っているうちに鬼門の飯田山に迷い込んでしまった。だが、追っていたのは熊ではなく、よく見ると「雪ん子」と呼ばれて村人から嫌われている少女だった。猟の邪魔をされたと思い、威嚇するため猟銃を空にむけて発砲。さらに雪ん子を追いかけたところ、怪獣が出現。襲われそうになったという。
男性は、その怪獣が昔、婆様から聞いたウーだと確信していた。村人たちは、地元の警察に連絡。その情報は科学特捜隊にも入り、ハヤタ、アラシ、イデの3人が主力戦闘機・ジェットビートルで現場にむかった。
村の顔役である男性からウーが出現した場所を聞き、スキーで調査しようとするハヤタたち。しかし、何故かなかなか目的地に辿り着くことができない。そしてハヤタは、雪の下に掘られた穴に落ち、足を挫いてしまう。落とし穴を掘った犯人が雪ん子だと思ったイデ隊員が問い詰めると、雪ん子は、科学特捜隊のことを「何でもかんでも怪獣呼ばわりして殺してしまう、恐ろしい人たちだわ」と言い、その場から去ってしまう。