11月24日 ウルトラマンA 少年が願いをかなえるために集めた貝殻の正体とは?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」11月24日(1972年)

テレビマガジン編集部

貝殻は超獣のうろこだった!

北斗はユウジのことが心配で、TACの竜 五郎隊長に休暇願を出すことに。タンカー消滅の怪事件が発生するなかで休もうとする北斗を山中一郎隊員は責めるが、竜隊長は「ひとりの子どもから、生きる勇気を奪ってしまう何かがあるとすれば、それは超獣よりも恐ろしいTACの敵だ」と言って北斗の休暇を認めるのだった。

「ウルトラ6番目の弟」を自称する梅津ダン少年とともに、ユウジのもとを再び訪れた北斗。当初は友人たちも加わり、元気に遊んでいたユウジだったが、気がつくと彼は姿を消していた。

ユウジから「海の方から暖かい風が吹くと、貝殻が流れてくる」と聞いていたダン。北斗は貝殻が超獣と関係があると確信し、「これから超獣が出現する」とTACに連絡をとり、自身はボートでユウジの捜索に出る。すると、北斗とTACは海中から飛び出してきた超獣・カイテイガガンと遭遇。北斗は貝殻がカイテイガガンの鱗であることに気づく。

海に出て貝殻を回収しようとしていたユウジは、無事に救出された。「カイテイガガンの弱点を調べるために、貝殻の正体である鱗を提供してほしい」と頼む北斗。しかし、ユウジは鱗を川に捨ててしまう。帰り道で、ユウジの父親は死んだことを北斗が話したためだ。ユウジは大人が信用できなくなり、家の鍵をかけて中をめちゃくちゃに荒らしてしまう。しかし、亡き父親の船員服が目に入ると落ち着き、抱いていた怒りは悲しみに変わる。

その日以来、ユウジは家に引きこもってしまった。一方、カイテイガガンは海洋汚染に怒り、その原因を作る石油を狙うため、タンカーを襲っていることが判明。TACは囮のタンカーを出し、カイテイガガンを呼び寄せる作戦を決定する。TACはカイテイガガンを誘き寄せることに成功するが、タンカーが囮だと見抜かれ、カイテイガガンは陸に向かっていく。そんななか、ユウジは父親の船長帽を被り、鱗を取りにカイテイガガンに接近する。
上陸したカイテイガガン。全身にあるフジツボ状の器官で汚れた水を浄化することができる ©円谷プロ PHOTO/講談社
カイテイガガンの起こした波に飲まれてしまうユウジ。北斗はユウジを助けるために近づくと、ユウジはカイテイガガン撃破の助けになりたいと思って、鱗を回収しようとしていたことを明かす。しかし、水の勢いが強く、北斗はユウジを連れて逃げることができなかった。北斗は、ユウジをいったんその場に残しウルトラマンAに変身。メタリウム光線でカイテイガガンを撃破したのだった。
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