あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「2月16日」(2002年)。
ネルドラントを保護しようとするチームEYESだったが、そこに怪獣殲滅兵器開発チーム『ガルス』のチーフ・ナガレが現れ妨害を受ける。怪獣は駆除するべきと言い放つナガレにムサシは反発するが、ナガレにもそう思うに至った過去があった。
ネルドラントの保護を妨害される
ネルドラントの傷は大きく、怪獣を保護して隔離している鏑矢諸島への輸送は、すぐには行えなかった。フブキ隊員は、一度基地に帰還。すると、ネルドラントを砲撃した男性が入室してきた。その男性は、フブキやミズキ副隊長も知っていた、防衛軍のナガレ・ジュンヤだった。ナガレは、防衛軍に新設された怪獣殲滅兵器開発チーム『ガルス』のチーフに任命されたらしく、EYESを「甘すぎる」と言い、怪獣による人々や街の被害を訴える。そして、怪獣は発見次第、徹底的に駆除するべきと主張した。
そこに、ムサシたちも戻ってくる。「力でこそ平和を手にすることができる」と言うナガレに、ムサシは「(怪獣を)ただ殺すなら、人殺しと変わらない」と反論。しかし、それを聞いたナガレは「心に傷が刻まれれば、現実がわかる」と言って、去っていくのだった。
ナガレは、怪獣災害によって妹を亡くしていた。それがきっかけで、怪獣を強く憎むようになったのだ。ナガレの過去を知っているミズキ副隊長は、怪獣も人間と同じ地球に住む生き物だと訴え、ネルドラントを必ず救ってみせると告げる。しかし、ネルドラントが死んだと思っていたナガレは、ミズキ副隊長の言葉を聞いて、行動を起こしてしまう。