『ウルトラセブン』知っているようで知らない7つのひみつ

あの怪獣やあの宇宙人に秘められたビハインドストーリーとは?

テレビマガジン編集部

放送から半世紀以上たっても色あせない名作『ウルトラセブン』には、名作ならではの意外なネタがまだまだつまっています。そのなかから7つを選んで紹介しましょう。
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ひみつ1.双頭怪獣パンドンは2つに分かれた頭を持つ怪獣だった!?

双頭怪獣パンドンは、ウルトラセブンに一度倒された後に、改造パンドンとしてよみがえりました。円内は、『ウルトラマンギンガ』登場時のキングパンドン。  ©円谷プロ PHOTO/講談社
ウルトラセブンが最後に戦った双頭怪獣パンドンは、1つの首に2つの口がついて、それぞれから火を吐く強力怪獣です。

しかし、もともとのデザインでは2本の首と、それぞれの顔を持った、まさに「双頭」怪獣で、スーツもそのとおりに作成されていたのです。

パンドンは撮影現場で、テレビに登場した姿に改造されたといわれています。

もとのデザインに近いパンドンの姿は、2002年にリリースされた『ウルトラセブン誕生35周年“EVOLUTION”5部作』の第3話で初登場した双頭合成獣ネオパンドンとして見ることができます。

ネオパンドンのあとにも、映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』などで、同じく首が2つに分かれたキングパンドンが登場していますので、パンドンと見比べてみるのもいいですね。

ひみつ2.ペロリンガ星人はもともとは水棲の宇宙人だった!?

サイケ宇宙人ペロリンガ星人という名に恥じないサイケデリックなボディカラー!  ©円谷プロ PHOTO/講談社
第45話「円盤が来た」に登場する、大円盤群を星に見せかけて侵略を謀ったサイケ宇宙人ペロリンガ星人は、その名のとおり極彩色の体色を持った宇宙人です。

しかし実はそのスーツのベースは、映像化されることのなかった「湖底の叫び声」というエピソードに登場するはずだった水棲獣人ピニヤとしてデザインされたものだったのです。

ピニヤは水中にすみ、体中に無数の目を持つという設定だったのですが、そう思ってペロリンガ星人のスーツを見ると、手には水かきらしきものがあり、体中に目のようなモールドを見ることができます。

ひみつ3.カプセル怪獣は有名怪獣が続々登場する予定だった!?

カプセル怪獣ミクラス対宇宙怪獣エレキング!  ©円谷プロ PHOTO/講談社
ウルトラセブンを助けてくれるカプセル怪獣といえば、ミクラス、ウインダム、アギラの3体で、それぞれが敵怪獣たちを相手に大活躍を見せてくれました。

最近でもウインダムが『ウルトラマンZ』に特空機として、3体すべてが『ウルトラマンデッカー』にディメンションカード怪獣として再登場するなど、まだまだ衰えない人気を博しています。

しかし実はカプセル怪獣として登場するのは彼らオリジナル怪獣ではなく、『ウルトラQ』に登場したペギラやパゴス、『ウルトラマン』に登場したレッドキングやアントラーといった強力有名怪獣が再登場する……という初期案も存在していたのです。

さらにカプセル怪獣といえば、5つあったカプセルのうち使われたのは3体だけなので、あと2つのカプセルに入っていたのは、どんな怪獣?……などと想像を巡らせるのも楽しいのでは。
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