

今回は、ウルトラマンシリーズがスタートから半世紀を迎える前後の時期に放送された『ウルトラマンX』(2015年)、『ウルトラマンオーブ』(2016年)、『ウルトラマンジード』(2017年)から虚空怪獣グリーザ、シビルジャッジメンター ギャラクトロン、ベリアル融合獣スカルゴモラを紹介しましょう。
打つ手なし? 暴れまわる「虚数」!

田口清隆メイン監督が、かつて宇宙恐竜ゼットンから受けた強烈なイメージを再構成したのがグリーザで、神としてのニュアンスも含んでいるようです。
15年前、ウルトラマンエックスとグリーザの戦いの結果、グリーザは太陽に叩き込まれるも、太陽フレアの異常爆発ウルトラフレアが起き、地球を守ろうとしたウルトラマンエックスをデータ生命体に変えてしまったというのが本作のプロローグとなっています。
あらゆるエネルギーを吸収して無に変換する特性を持っているため、周囲にどのような影響を与えても本人の空間エネルギー量は物理的には存在しないという、どう攻めていいかわからない強敵です。
宇宙空間を高速移動できる第一形態、奇妙な動きを見せるも無敵ともいえる第二形態に加え、Xio日本支部基地に保管されていたスパークドールズを吸収した最終形態がありますが、一旦エックスと大空大地を吸収したため、エクスラッガーの「想いを形にする力」により最終形態には攻撃も有効になっています。