誰もがカッコいいと思う変身ベルトを目指す! DXデザイアドライバー開発者の思惑! 【仮面ライダーギーツ】

初めて体験する発光ギミックとスタイリッシュな機械音声の理由! 開発者インタビュー

テレビマガジン編集部

あえて「ハズレ」を用意したレイズバックル

レイズバックルは、例年の連動アイテムと違い、電池を使用せず単体で音はなりません。この仕様に決めた理由を教えてください。

「DXデザイアドライバー」付属のハンマーレイズバックル。この小型のレイズバックルを使用すると、「アームドハンマー」といったように、アームド〇〇という形態になる  © 2022 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 PHOTO/講談社
寺川
ここ数年は、1,000円を超える価格帯の連動アイテムを展開しました。今年は、番組を観た子どもたちが、「これで遊びたい!」と直感的に思った時に、より気軽に手に取りやすいようにしたいと考えました。また、今回のテーマである、「連動アイテムによってベルトの形状が変わる」「遊びが変わる」というものは、低価格でも実現が可能でした。

そこで、ふたつの目的が合致したことで、この価格に設定しました。もちろん、連動アイテム単品で遊べない、リアクション(音や発光)がないというのは、デメリット、弱いところではあると思います。しかし、レイズバックルは、ベルトと合わせて考えたときに、単体では音が鳴らなくてもベルトでの遊びの面白さは例年と比べて遜色ありません。

また、今回「DXデザイアドライバーをより多くの子どもたちに手に取って欲しい」という意図もあり、そういった意味でも全員の仮面ライダーがデザイアドライバーを使用するという設定になっています。DXデザイアドライバーさえ持っていれば、あとはちょっとずつのお小遣いで拡張できるということです。

途中でまた違うベルトが出てきたら、「あれ? どのベルトで遊ぶのがいいの?」と子どもが迷ってしまうことになる懸念があります。「DXデザイアドライバー」だけ買ってもらったら、あとは500円のアイテムを買い足していって、長い間楽しんでもらいたいという意図です。

一方で、価格の高めなレイズバックルも登場しますよね。

ブーストレイズバックルは、「大型のレイズバックルのなかでも、とくに特別な存在」という設定とのことだ  © 2022 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 PHOTO/講談社
寺川
番組の内容ともリンクするところなのですが、デザイアグランプリにおいてレイズバックルはキーアイテムとなっています。ライダー達がゲームに挑んでいくなかで、レイズバックルという武器を手に入れるんです。最近、トレンドのゲームなどでよくあるのが、最初、プレイヤーがフィールドに放たれたら、まず武器を探して獲得するというものがあります。その武器には、「アタリ」と「ハズレ」があるんですよね。

「渡された武器で、どう戦っていくのか」というところが、ドラマの目玉にもなっています。すべてが強いバックルということではなくて、自分が引いた手札で、どうやって戦うか。また、組み合わせによって、弱いバックルも強くなったりといった演出もできると思います。そこで、規格を統一するのではなく、価格が安く手に取りやすいものもあれば、もっと特別な憧れのものもあるという、様々な個性があるバックルがデザイアドライバーに連動する仕様になりました。

レイズバックルの他に、ライダーコアIDというアイテムもあります。

仮面ライダーギーツコアID。かなり厚みがあるのが特徴だ  © 2022 石森プロ・テレビ朝日・ADK EM・東映 PHOTO/講談社
寺川
ライダーコアIDは個別に認識はせず、どれをセットしても同じ音が鳴ります。個別認識をしない理由は、物語に合わせて、変身音などベルトの拡張遊びができるのはレイズバックルにしぼって、わかりやすくする為です。集めるものが、レイズバックルとライダーコアIDの2種類あって、親御さんが「どちらを買えばいいのかわからない」というようになってしまうのは、一番避けたかったんです。そういう意味で、ライダーコアIDは、ギミックの変化はなく名札や名刺のようなものだと考えています。
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