2月22日 天使か悪魔か! ウルトラマンティガ対キリエロイドⅡ

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 2月22日(1997年)

テレビマガジン編集部

ウルトラマンとバルタン星人のように、ライバルともいうべき敵が登場するのもウルトラマンシリーズの魅力。平成を代表するヒーローのひとり、ウルトラマンティガにもそんな敵がいました。

今回取り上げるのは「2月22日」(1997年)。ティガの強敵のなかでも代表的存在のキリエロイドがパワーアップして再登場。特捜チームGUTS(ガッツ)のイルマ隊長と息子・トモキ少年の奮闘が描かれるエピソード。
キリエロイドⅡと戦うウルトラマンティガ  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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1996年9月7日より放送が開始された『ウルトラマンティガ』は、実写テレビシリーズとしては『ウルトラマン80』以来15年ぶりに放送された作品で“平成ウルトラマンシリーズ”第1作である。超古代の光を手にしたGUTSの隊員、マドカ・ダイゴはウルトラマンティガに変身。地球平和連合TPCの一員として怪事件を調査しながら、怪獣や宇宙人と戦いを繰り広げる。

GUTSの優れた指揮官であり、1児の母でもあるイルマ・メグミ。しかし、夫を実験中の事故で亡くした際、極秘の任務中であったイルマは夫のもとに行けず、そのことから息子のトモキは姑のもとに預けられるようになっていた。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

天使に心酔する人たち

1997年2月22日は、『ウルトラマンティガ』第25話「悪魔の審判」が放送された日。メトロポリスで「天使」の目撃が相次ぎ、人々はその姿に夢中になっていた。ダイゴたちは基地・ダイブハンガーの指令室で、街の人たちが天使についてのインタビューを受ける様子を視聴。そのインタビューにはイルマ隊長の息子・トモキ少年を預かっている姑・ヨリエも答えていた。

自室に戻ったイルマは発信者不明のメッセージを受け取る。それはトモキが助けを求めるものだった。トモキは天才的なハッカーであり、わざわざTPCのコンピューターに侵入したのだ。

その後、メトロポリスの上空に、巨大な白い像が浮かび上がり、それは少しずつ大きくなっていく。イルマはトモキのもとに向かうが、久しぶりに再会したヨリエの様子がどうもおかしい。ヨリエは、「私たちを導いてくださる方が、もうすぐ地に降り立つ」と言う。そして、再会したトモキも祖母(ヨリエ)の様子がおかしいと感じ、イルマに助けを求めたのだった。

一方、イルマの乗ってきた特装車・シャーロックを見かけて合流したダイゴとレナであったが、ダイゴは彼をティガの名で呼ぶ謎の女を追いかけたところ、宙に浮かんだ女から攻撃を受ける。その女は、以前ティガと戦ったキリエル人(びと)の同族が、巫女の姿をとっていたのだった。

時を同じくして、メトロポリスの上空の像が巨大な天使の姿となった。そして、男の姿をしたキリエル人の預言者は「最後の審判の時が来た。本当の悪魔を倒さなければ、人類は滅びてしまう!」と人々に訴える。

トモキは、ヨリエが誰かと電話しているところを見ていた。ヨリエは、ティガこそが悪魔であり、ティガが出現したことによって日本がおかしくなってしまった、と話していた。そして、天使を心酔する街の人々も、ティガを悪魔だという男の声を信じ、空に浮かんだ「門」を開けるために祈りをささげていた。
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