3月6日 ウルトラQ M1号により地底超特急いなづま号が暴走!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月6日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月6日」(1966年)。
夢の超特急・いなづま号  ©円谷プロ
『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローが登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。

最高時速450キロを誇るいなづま号。その試運転の取材にきた由利子だったが、さまざまな偶然が重なり、いなづま号の中に人工生命 M1号が紛れ込んでしまう。M1号に運転室を荒らされたいなづま号は暴走。万城目たちは車両に残されたイタチ少年を助け出そうとするが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

いなづま号の試運転が行われる

1966年3月6日は『ウルトラQ』第10話「地底超特急西へ」が放送された日です。世界最後の超特急とも言われる最高速列車、いなづま号の試運転が報道関係者を招待して行われることになった。どうしてもこの試運転に乗り込みたい一平。さらに、一平が立ち寄ったスナック・コーナーの店員であるヘチマ少年、靴磨きをしているイタチ少年も同じことを考えていた。

一方、由利子は毎日新報の記者としていなづま号の取材にきていた。いなづま号は最高時速450キロで走行し、東京から北九州までの区間のうち、5分の4は地底を走行するらしい。いまいち要領を得ない列車指令室主任の説明を聞き終えた由利子たち報道陣は、いよいよいなづま号に乗り込む。そこには、毎日新報のカメラマンと偽った一平、そして肩車で大人のふりをしたイタチとヘチマもいたのだった。

そのころ、万城目は「M1号」と名づけられた人工生命体を輸送する依頼を研究者から受けていた。M1号は、高圧ボンベで圧縮しトランクに入れられており、それを運んでほしいというものだ。万城目は確認のため、依頼主である相川教授の前でトランクを開けるが、そこに入っていたのは星川航空の撮影機材だった。トランクはすり替わっており、一平が間違えてM1号の入ったトランクを持ち出してしまったのだ。
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