あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月2日」(1971年)。
世界が異常気象に見舞われ、平和な日本にもついに怪獣が出現した。坂田自動車修理工場で働く青年・郷 秀樹は、ある日怪獣から少年と子犬を救ったことで命を落としてしまう。その勇敢な行いに心を打たれたウルトラマンジャックは、郷と一体化。一心同体となることで、郷に新たな命を与えたのだった。
郷が命を落とす
そのころ、坂田自動車修理工場では、社長の坂田 健が、従業員の郷とともにレーシングマシン・流星号を開発していた。すると、健の弟の次郎が怪獣出現を知らせにやってくる。工具を持って、怪獣と戦おうと走っていってしまう次郎。郷はそれを追った。一方、2大怪獣は街に上陸。タッコングはザザーンを倒し、破壊活動を開始した。
郷と次郎は、共同住宅の階段を登る少年を発見。そこに、少年の母親と彼女に助けを求められてやってきたMATの加藤隊長、丘隊員がやってくる。共同住宅の屋上には、鳥小屋があり、少年は鳩を逃がそうとしていたのだ。郷は次郎たちを置いて急いで屋上に登り、鳩を逃がすと少年とともに帰ってくる。
しかし、今度は鎖で繫がれたままの子犬を発見。だが、タッコングは目前に迫っていた。タッコングが破壊したビルの瓦礫から少年と子犬を庇う郷。少年たちに怪我はなかったが、郷は瓦礫で頭を強く打ってしまう。