あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月1日」(1972年)。
ウルトラの星を見ることができる、少年・梅津ダンと知り合った北斗。ダンの友人である雪夫少年は、超獣・ドリームギラスを目撃しTACに通報する。しかし、ドリームギラスはすぐに姿を消してしまう。当初は雪夫の言うことを信じず、彼の心を傷つけてしまった北斗にウルトラ兄弟の長兄・ゾフィーからメッセージが届いた。
超獣の夢を見る少年
それでも、仲間に入れてもらいたいと思う雪夫。すると、リーダー格の少年がTACを呼べばチームに入れてやると言い出す。それを聞いた雪夫は、超獣出現の虚偽の通報電話をかけてしまった。TACのレーダーに反応はなく、竜隊長の指示で北斗ひとりが現場に到着。少年たちは本物のTAC隊員の登場に喜ぶが、北斗が本気で怒っているのを見ると雪夫を残して逃げてしまう。
さらに、北斗に怒られた雪夫はおしっこを漏らしてしまった。ズボンやパンツを乾かしてる間、ダンから本来の雪夫は真面目な少年だということを聞いた北斗。当初は友人たちから無理やり虚偽の電話をかけさせられた雪夫を情けなく感じた北斗だったが、自分も9歳までおねしょをしていたことを思い出し、雪夫に寄り添うようになる。そして、ウルトラマンAのワッペンを渡し雪夫を元気づけたのだった。
しかし、雪夫はまたドリームギラスに追われる夢を見ておねしょをしてしまった。そのことをダンに話すと、夢の中で自分がいた湖は実在していることを知る。そして、湖にいってみると雪夫は本物のドリームギラスを目撃した。ドリームギラスは近くを飛行していた戦闘機と旅客機を攻撃し墜落させる。雪夫はその目で見たことをTACに通報するが、レーダーに反応はなく、隊員たちはまたいたずらだと決めつけた。しかし、北斗は雪夫の言うことを信じ現場に向かう。