あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「4月25日」(1998年)。
スーパーGUTSの戦力増強を疑問視するジャーナリストのハスミ・カオルは、ヒビキ・ソノカという少女から宇宙人に性格を変えられてしまった友人たちを調べてほしいと頼まれる。それは、若者の反抗心や闘争心を奪う「平和の星」のナルチス星人の陰謀だった。
家出少女に転がり込まれるハスミ記者
ハスミは、科学者中心の非武装組織であったGUTSに対し、スーパーGUTSは戦闘集団であることに疑問を持っていたのだ。意見の違うハスミとヒビキ隊長は言い合いになってしまう。
翌日、ハスミは目を覚ますと、見知らぬ子猫と少女が家に上がり込んでいた。その少女はソノカと名乗り、記者であるハスミに事件の調査を依頼した。ソノカ曰く、不良の友人たちが急に人格が変わり、模範的になってしまったらしい。ソノカは宇宙人による陰謀だと訴えるが、ハスミは「もともと遊びに飽きていた連中が、示し合わせていっせいにやめたんだろう」と否定する。しかし、家出をして行くあてのないソノカの依頼を引き受けたのだった。
豹変してしまったソノカの彼氏について調べるハスミ。彼氏のショウはたしかに手のつけられない不良から、模範的な優しい少年に変わっていた。親とは何年も口をきいていなかったらしいが、今は仲睦まじくいっしょに食事をしている。それを見たハスミは、ソノカに今の状況の何が悪いと言って、家から追い出した。
その後、ハスミのもとにソノカから連絡が来る。これから、ショウが変わってしまった直前に訪れていた湾岸エリアのD7倉庫を調べようというのだ。ハスミはD7倉庫に向かうと、突然ソノカは、口うるさい父親を困らせるために、父と仲の悪いハスミと探偵ごっこをしていただけと打ち明ける。すると、ヒビキ隊長が現れた。ソノカは、ヒビキ隊長の娘だったのだ。