地球防衛軍 オオヤマキャップの信念のもと、『ウルトラマン80』の最終回は80が怪獣と戦わないエピソード。半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズの中でも、唯一無二の締めくくりとなります。
あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月25日」(1981年)。
ある晴れた春の暖かい日に、突如謎の大寒波が九州の南原市を襲う。それは、怪獣マーゴドンによるものだった。マーゴドンの撃退に苦戦するUGM。猛はいつも通りウルトラマン80に変身しようとするが、それを止めたのはオオヤマキャップだった。
マーゴドンが地球を凍らせる!
オオヤマキャップとともにシルバーガルに搭乗した猛。しかし、どうもオオヤマキャップの様子がおかしい。オオヤマキャップはむちゃな攻撃をするもマーゴドンにはダメージを与えられず、UGMは一度帰還した。分析の結果、マーゴドンは暖かい星のエネルギーを吸い取って凍らせてしまう能力を持ち、一刻も早く倒さなければ地球が破滅してしまう。
そして、オオヤマキャップは「いざとなったらウルトラマン80に頼ればいい」と言った隊員を一喝。猛の方に向き直り「もうウルトラマン80は現れない。80の助けはいらない。断固として80の力を借りないで、怪獣をやっつける!」と言うのだった。
マーゴドンは熱エネルギーを吸収してしまうため、戦闘機の火器による攻撃が通用しない。そこで、ビルを取り壊すための鉄球をシルバーガルとスカイハイヤーで運び、鉄球をぶつけて怪獣を打ち砕く「ジャイアントボール作戦」が立てられた。しかし、マーゴドンの冷気噴射で鉄球のワイヤーが外れ、シルバーガルも被弾し墜落。作戦は失敗する。