12月31日 1999最終6部作 ウルトラセブンは地球のために宇宙の掟を破るのか?

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 12月31日(1999年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月31日」(1999年)。
ノンマルトの守護神的存在・ザバンギと戦うウルトラセブン  ©円谷プロ
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『ウルトラセブン 1999最終章6部作』は、オリジナルビデオとして1999年7月7日よりリリースされた。1994年3月21日に放送されたテレビスペシャル『ウルトラセブン 太陽エネルギー作戦』からはじまった、“平成ウルトラセブン”と呼ばれるシリーズである。地球を再び訪れたウルトラセブンは、モロボシ・ダンとウルトラ警備隊の隊員カザモリ・マサキの姿を使い分け、地球を守るために戦いをつづけていた。

『ウルトラセブン』第42話「ノンマルトの使者」は、海底に住み自らを地球の先住民と言う地球原人ノンマルトが登場。ウルトラ警備隊とセブンは、攻撃を仕掛けてくるノンマルトに勝利するも、彼らの言っていることが真実なのかは不明のまま物語は幕を閉じました。『ウルトラセブン 1999最終章6部作』の最終話である第6話「わたしは地球人」では、ノンマルトが再び人類の前に現れます。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

中国で謎のオーパーツが発見される

1999年12月31日は『ウルトラセブン 1999最終章6部作』第6話「わたしは地球人」がリリースされた日です。中国の奥地で、謎の遺跡が発掘された。地層から、それは1万5000年前のものだと考えられたが、発掘された遺跡は文明的なものであり、1万5000年前の人類が作ったものだとは考えられなかった。出土品のうち、棺のような形をしたオーパーツは、ウルトラ警備隊によって輸送されることになり、現地に向かったカザモリたち。しかし、カザモリの姿を借りているウルトラセブンは、そこで謎の女性から「真実を確かめろ」というテレパシーを受け取る。

ウルトラ警備隊によって日本に運ばれたオーパーツは、地球防衛軍によってシェルターの地下奥深くに保管されることになる。任務を終えたカザモリたちは、オーパーツが何だったのかと話をしていると、会話の内容は「オメガファイル」の話に移っていった。オメガファイルは、地球防衛軍に存在するという噂の部署で、「一般人にとって知らないほうがいい情報」を封印する部門らしい。

そしてその夜、カザモリの前に、中国でテレパシーを送ってきた女性が現れる。女性はカザモリがセブンであることを知っており、「真実を見ろ」と言う。その言葉が気になったカザモリは、独断で地球防衛軍のシェルターに忍び込み、オーパーツを確認しようとする。

シェルターの周囲では、兵士たちが倒れていた。そして、シェルターに侵入したカザモリは地球防衛軍の参謀や兵士に見つかり、捕らえられてしまう。拘束されたカザモリの前に、カジ参謀が現れるが、カジ参謀は何かを隠しているようだった。その後、カザモリは長期休暇を言い渡される。ダンの姿になり、以前の戦いで命を落としてしまったフルハシ参謀の墓参りをしていると、そこに再び女性が現れる。

その女性は、かつて地球に住んでいた先住民の生き残りで、今地球人と呼ばれている種族に侵略されたという。ダンはその証拠を求めると、女性は「証拠は地球防衛軍が隠している」と告げるのだった。すると、カザモリが異星人である可能性を知って、ウルトラ警備隊がやってくる。カザモリの姿になったダンは拘束されるも、カジ参謀にオメガファイルの情報を、全宇宙の文明に公開するよう要求した。
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