12月10日 帰ってきたウルトラマン 吸血鬼の正体は怪獣だった!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 12月10日(1971年)

テレビマガジン編集部

女の正体はドラキュラスだった!

郷、岸田、丘の3人は、ここ半年以内に別荘地で亡くなったのが鈴村みどりという女性であることを割り出し、彼女の遺族を訪ねる。そこには、みどりの父親が住んでいた。父親によると、みどりは心臓まひで亡くなったらしい。そして、娘の美しい顔を残したいと思い、遺体は火葬せず、特殊な防腐剤を施して棺桶に入れ、墓に埋葬したと言う。男性に案内をしてもらい、墓のある洞窟を訪れた郷たち。しかし、みどりの遺体は消えていた。さらに、洞窟の入り口で待機していた丘が、みどりの体を利用した宇宙人に襲われる。

敵は空を飛んで逃走。郷たちはマットアローで追跡すると、宇宙船を発見する。吸血鬼の正体が宇宙人であることを確信した郷。伊吹隊長たちが到着し、攻撃を仕掛けようとするが、伊吹隊長は、「吸血鬼なら朝が苦手のはず」と考え、いったん様子を見ることに。すると、突如郷はテレパシーを受信。それは、目の前の宇宙船からのものだった。女性を襲い、人類を絶滅させる計画だと言う宇宙人。そして、敵は同じ宇宙人であるウルトラマンジャックを「裏切り者」と呼び、なぜ地球人の味方をするのかと尋ねてくる。すると、宇宙船は離陸しようとした。

伊吹隊長は作戦を変更し、マットアロー1号で宇宙船を撃ち落とすと、事件の犯人であり、吸血鬼の正体である怪獣・ドラキュラスが姿を現した。ドラキュラスは、巨大化したまま、みどりの姿になり、戦いの様子を見守っていたみどりの父親を惑わせる。郷はジャックに変身し、戦闘を開始。しかし、ドラキュラスは弱ったふりをしてジャックに不意打ちを仕掛け、牙を突き立てエネルギーを吸収する。ピンチに陥ったジャックは、ウルトラブレスレットの閃光でドラキュラスの眼をくらませると、ウルトラブレスレットを巨大な十字架のウルトラクロスに変形。それを投擲し、ドラキュラスの体を貫いたのだった。

吸血宇宙星人 ドラキュラス

大型の宇宙船に乗って地球に飛来した  ©円谷プロ PHOTO/講談社
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【ウルトラ怪獣事典】
吸血宇宙星人 ドラキュラス

身長/50メートル
体重/2万4000トン

半年前に宇宙船で地球に飛来し、亡くなった鈴村みどりの体を利用して女性を襲っていた。ジャックと激しい空中戦を繰り広げ、毒を帯びた白煙でジャックに不意打ちを仕掛けた。

登場エピソード:『帰ってきたウルトラマン』第36話「夜を蹴ちらせ」(1971年12月10日放送)
脚本:石堂淑朗/特殊技術:佐川和夫/監督:筧 正典

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12月10日はドラキュラスが女性を襲った日

12月10日は、ドラキュラスが亡くなった女性の体を利用して暗躍したエピソードの日。ドラキュラスが倒されたことで、みどりの体は解放されました。そして、彼女の父親は、大切な娘の体が悪事に利用されるきっかけを作ってしまったことを悔いたのでした。
※この記事は『ULTRAMAN ウルトラマン&怪獣手帳 2023』をもとに構成しています。
©円谷プロ

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てれびまがじんへんしゅうぶ

テレビマガジン編集部

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga

日本初の児童向けテレビ情報誌。1971年11月創刊で、仮面ライダーとともに誕生しました。 記事情報と付録の詳細は、YouTubeの『テレビマガジン 公式動画チャンネル』で配信中。講談社発行の幼年・児童・少年・少女向け雑誌の中では、『なかよし』『たのしい幼稚園』『週刊少年マガジン』『別冊フレンド』に次いで歴史が長い雑誌です。 【SNS】 X(旧Twitter):@tele_maga  Instagram:@tele_maga