あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「12月10日」(1971年)。
謎の吸血鬼事件を追うMATだったが、犯人と目されていた女性はすでに亡くなっていた。宇宙人が、死者の体を利用していたのだ。
吸血殺人事件が発生する
最近、謎の吸血鬼事件が頻発しており、今回で15件目だ。その情報はMATにも入り、郷は昨日の怪電波を発していた女と関係があると考える。すると、伊吹隊長が、警視庁の男性とともに入室。犯人が空を飛んでいる様子が目撃されたことから、この事件は宇宙人によるものと判断され、MATに協力が依頼された。現場付近のパトロールに出る郷たち。その後、郷は次郎少年から半年ほど前、高級別荘地の上空で円盤が目撃されたという情報を得る。
調査の結果、犯人と思われる女は、別荘地で知り合った人たちを次々と訪ねて、襲っているらしい。郷は、真犯人である宇宙人がすでに死んだ女性の体を操っていると考えた。そして、この半年間で、別荘地で亡くなった女性がいないか調査を開始。怪電波を発する女性を見逃してしまったことに責任を感じた郷と岸田隊員は、先発隊に志願する。すると、MAT唯一の女性隊員である丘隊員も、女性ばかりを狙う吸血鬼を相手に、自分が囮になれるかもしれないと志願した。