8月21日 ウルトラマン 東京湾の汚水で変貌したゲスラが出現!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 8月21日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「8月21日」(1966年)。
ゲスラと戦うウルトラマン  ©円谷プロ
“初代”ウルトラマンが活躍する『ウルトラマン』は、科学特捜隊のハヤタ・シンが、ウルトラマンと一体化し、怪獣や宇宙からの侵略者から地球を守るために戦う物語だ。前作の『ウルトラQ』で描かれた、怪獣や宇宙人によって引き起こされる超常現象や事件といった要素に加え、ウルトラマンというヒーローを登場させることで、前作を上回る大人気番組となった。

横浜港で船を見ていたホシノ少年とその友人は、宝石密輸犯として指名手配されている「ダイヤモンド・キック」を発見。彼らに捕まってしまう。しかし、そこに東京湾の汚水を飲んで、怪獣に変貌したゲスラが出現する。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

ホシノ少年が宝石密輸犯を発見する

1966年8月21日は『ウルトラマン』第6話「沿岸警備命令」が放送された日です。最近、東京湾で船が沈む事件が多発していた。さらに20メートルもある巨大なサメが、傷だらけになって浮かんでいるという奇妙な連絡も入ってくる。フジ隊員は、横浜港に船を見に行っているホシノ少年のことが心配になった。

一方、ホシノ少年はふたりの友人たちと共に双眼鏡で船を見ていたが、友人のひとりが海の中に怪獣を発見。「怪しい怪物を見た」という友人の言葉を聞き、ホシノ少年は同じ方向を双眼鏡で見る。すると、ホシノ少年は友人が見たものとは別の、怪しい二人組の男を発見する。

ホシノ少年が見たのは、指名手配中の宝石密輸犯「ダイヤモンド・キック」だった。ホシノ少年は科学特捜隊に連絡するが、電話に出たアラシ隊員は取り合ってくれない。一方、友人は怪獣を信じてくれないホシノ少年たちに、怪獣の存在を再び訴える。

ホシノ少年たちのやりとりを聞いていた船乗りは、友人が見たのは「ゲスラ」ではないかと教えてくれた。ゲスラは、南米に住んでいるカカオ豆が好きなトカゲの一種で、カカオの豆にたかる害虫を食べてくれるらしい。しかし、ゲスラが巨大な怪獣のような姿になることは、考えられないと言う。
次のページへ ゲスラがカカオ豆の倉庫を襲う!
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