あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月23日」(1973年)。
野球が好きで、将来は野球選手になりたいと思っている春夫少年。しかし、彼の母親は、春夫をバイオリニストにしようと考えており、バイオリンの練習を強要する。そんななか、春夫の持つバイオリンが、超獣・ギーゴンに変貌した。
バイオリンが飛んでいく
春夫は、バイオリンのレッスンをサボって野球をしていた。母親は、「春夫はバイオリニストになる」と言って、春夫を連れていく。しかし、春夫は友人たちに、将来は野球選手になりたいと話していたそうだ。バイオリン教室でレッスンを始める春夫だったが、音を外してしまい、先生に注意される。そして、先生に「素質があるのに、練習が足らない」と言われた春夫は、勝手に帰ってしまった。
母親に春夫がバイオリン教室を抜け出したとの連絡が入っており、家ではおかんむりの母親が待っていた。そして、母親は、春夫を仏壇の前に座らせる。春夫の父親は天才的なバイオリニストであったが、すでに亡くなっていた。母親は、春夫を父親のようなバイオリニストにしようと教育していたのだ。
再びバイオリン教室にいかされる春夫。その道中で、「バイオリンが壊れればいい」と思った春夫は、バイオリンをケースごと地面に叩きつける。そのショックでケースが開くと、宇宙からイナズマのような光が発生し、バイオリンを包んだ。するとバイオリンは宙に浮き、春夫は何かに取り憑かれたようにバイオリンをとって演奏をはじめる。