3月20日 ウルトラQ 巨大化する大昔の怪鳥がタイムスリップして出現!

今日は何の日? 「ウルトラ怪獣日和」 3月20日(1966年)

テレビマガジン編集部

『ウルトラQ』『ウルトラマン』の放送が開始され、ウルトラ怪獣が登場した1966年以来、半世紀以上にわたって脈々と続くウルトラマンシリーズ。作品ごとに子どもたちは、現実とフィクションとを一体に感じ、日々、ウルトラヒーローや怪獣たちに夢中になっていた。

あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月20日」(1966年)。
クロオと名付けられた「ラルゲユウス」が飛び立つ  ©円谷プロ
『ウルトラQ』は、ウルトラマンシリーズ第1作目となる全28話のテレビシリーズ。巨大ヒーローが登場せず、星川航空パイロットの万城目 淳、助手の戸川一平、そして毎日新報カメラマンの江戸川由利子たちが怪奇な事件に遭遇する模様を描く。本作に出現した怪獣たちは以降の作品にも登場をはたし、過去にウルトラマンからウルトラマン80が地球に来ていたという設定の『ウルトラマンメビウス』(2006年~2007年放送)でも、本作の内容が反映されている。

一夜にして動物園の檻が破られ、動物たちがいなくなる事件が発生。目撃者と思われる飼育員の男性は「鳥を見た」という言葉を残し、命を落としてしまう。一方、漁村に謎の船が到着する。それは998年前のものだった。村の少年・三郎は船から出てきた文鳥のような小鳥と仲良くなるが……。
「ウルトラ怪獣日和」、今日は何の日?

動物園から動物が消える

1966年3月20日は、『ウルトラQ』第12話「鳥を見た」が放送された日です。ある日の夜、見回りをしていた動物園の飼育員は、園内の檻が破られ、動物がいなくなっているところを目撃。さらに、自身も何者かに襲われてしまう。翌日、様子を見にきた警備員に、飼育員は「鳥を見た」と言葉を残して絶命してしまう。

一方、漁村に謎の船が漂着。万城目たちが船内を調査していると、船は沈んでしまう。万城目たちは船内にあった、見たことがない文字で書かれた航海日記と、文鳥のような小鳥を連れて船から脱出した。

しかし、小鳥は飛んでいき、村の少年・三郎と出会う。三郎は身寄りがなく、浜辺の小屋にひとりで暮らしていた。三郎は小鳥を、その鳴き声から「クロオ」と名付け、ともに生活するようになる。

万城目たちは船から持ち帰った航海日記を一の谷博士に見せると、それは998年前のものであることがわかる。謎の船は、タイムスリップして現れたと万城目は考えた。さらに、航海日記の最後のページには「鳥を見た」と書かれており、由利子の記憶から船にいた小鳥はラルゲユウスという鳥の先祖であると推測された。
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