あの日、あの時、胸躍らせて目撃したのは何だったのか? 今回取り上げるのは「3月2日」(1973年)。
虫歯になってしまった北斗は、たまたま見つけた歯科医院で治療を受けるが、それはヤプールの残党の罠だった。
北斗がベロクロンの幻を見る!
北斗が目を覚ますと、奥歯に痛みを覚える。帰還後、北斗は薬で痛みを抑えていたが、竜隊長の計らいでパトロール中に病院に行くことになる。そして、たまたま見つけた「Q歯科医院」を訪れた。
その歯科医院は待合室もなく、扉を開けると広い部屋に治療用の椅子がひとつ設置してあるだけ。どうも怪しげだが、仕方なく椅子にどかっと腰をおろす北斗。すると、ひとりの女が入ってきた。そして、痛み止めの薬を詰め、それをカプセルでおおう治療を施した。2~3分もすれば痛みはなくなるという。
歯の痛みはすぐになくなり、パトロールを再開した北斗であったが、急に視界がゆがみ、街にベロクロンが出現しているのが見えた。北斗はすぐに指令室へ連絡するが、指令室のレーダーには何も反応がない。それは、北斗にしか見えない幻だったのだ。
北斗はTACガンでベロクロンを攻撃するが、実際にはいないため、北斗の銃撃に付近の人々は、パニックになり大騒ぎに。とうとう北斗が銃を乱射していると警視庁からTACに連絡が入り、TACも現場に急行する。警官隊に取り囲まれても攻撃をやめようとしない北斗だが、竜隊長や山中隊員に説得されて基地に戻る。
そして北斗は、謹慎を言い渡されてしまう。