マンガ『宇宙兄弟』を生み出した編集者に学ぶ「子どもと宇宙を10倍楽しむ3つのコツ」

宇宙を身近に楽しむ入り口はこんなところにあった!

ライター:高木 香織

宇宙を楽しむコツ②「遊びから月を感じる」

佐渡島さん:夜空を見上げずに、宇宙を感じることもできますよ。僕の子どもたちは海遊びが好きなのですが、海で遊んでいると、潮の満ち引きを考えなければなりません。遊びに夢中になっていて満潮になったら危ないですからね。すると自然に、地球の自転と月の引力の関係について調べるようになりますし、月について興味がわきますね。それも宇宙を考えることなんですよ。

宇宙を楽しむコツ③「休みを利用してJAXAツアーに行ってみよう」

佐渡島さん:『宇宙兄弟』の読者の方たちから、「子どもを連れてJAXAの見学に行きました!」という声をよくいただきます。日本各地にJAXAの施設がありますが、出かける機会があれば、茨城県つくば市にある「JAXA筑波宇宙センター」に行ってみるといいでしょう。

『JAXA筑波宇宙センター』には、約53万平方メートルもの広大な敷地にロケット・輸送システムや人工衛星の開発・運用などの具体的な展示物がたくさんあって、宇宙開発の様子が見られますよ。ホームページで詳しく紹介していますから、見てみてくださいね。
──長期休みの旅行として見学に行くのも楽しそうですね! 宇宙飛行士ばかりでなく、宇宙に関係するお仕事を知ることもできそうです。JAXAのホームページに日本各地の展示施設の案内がありますので、自宅の近くの施設に行くのもよさそうです。
宇宙への入り口は、身近にあるとわかりました。宇宙に詳しくないから……と思わずに、できることから始めればいいんですね。

『宇宙兄弟といっしょに学ぶ 宇宙図鑑』には、このほかにも宇宙の魅力が満載です。ぜひ皆さんも、ムッタやヒビトたちといっしょに宇宙を楽しみましょう。
宇宙兄弟といっしょに学ぶ 宇宙図鑑
定価:本体1500円(税別)
●プロフィール

佐渡島庸平(さどしま・ようへい)
株式会社コルク代表取締役兼社長CEO。2002年、講談社に入社。週刊モーニング編集部にて『ドラゴン桜』(三田紀房著)、『働きマン』(安野モヨコ著)、『宇宙兄弟』(小山宙哉著)などの編集を担当する。2012年に講談社を退社し、クリエイターのエージェント会社である株式会社コルクを創業。著名な作家たちとエージェント契約を結び、作品編集、著作権管理、ファンコミュニティ形成・運営などを行う。従来の出版流通の形のその先にあるインターネット時代のエンターテイメントのモデル構築を目指している。
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たかぎ かおり

高木 香織

Kaori Takagi
編集者・文筆業

出版社勤務を経て編集・文筆業。2人の娘を持つ。子育て・児童書・健康・医療の本を多く手掛ける。編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『子どもの「学習脳」を育てる法則』(ともにこう書房)、『部活やめてもいいですか。』『頭のよい子の家にある「もの」』『モンテッソーリで解決! 子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A68』『かみさまのおはなし』『エトワール! バレエ事典』(すべて講談社)など多数。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)がある。

出版社勤務を経て編集・文筆業。2人の娘を持つ。子育て・児童書・健康・医療の本を多く手掛ける。編集・編集協力に『美智子さま マナーとお言葉の流儀』『子どもの「学習脳」を育てる法則』(ともにこう書房)、『部活やめてもいいですか。』『頭のよい子の家にある「もの」』『モンテッソーリで解決! 子育ての悩みに今すぐ役立つQ&A68』『かみさまのおはなし』『エトワール! バレエ事典』(すべて講談社)など多数。著書に『後期高齢者医療がよくわかる』(リヨン社)、『ママが守る! 家庭の新型インフルエンザ対策』(講談社)がある。