声優・藤田咲『映画プリキュアオールスターズF』は「お姉さんキャラのキュアマカロンが『ゆかりちゃん』呼びされるのが新鮮でした」

『映画プリキュアオールスターズF』公開記念インタビュー14 キュアマカロン/琴爪ゆかり役(『キラキラ☆プリキュアアラモード』)藤田咲さん

ライター:小川 聖子

写真/大坪尚人(講談社写真映像部)
プリキュア20周年作品となる『映画プリキュアオールスターズF』の公開を記念して、Ane♡ひめ.netでは、キャストのみなさんにインタビューを実施。作品への思い、ご自身が演じたプリキュアへの愛情……みなさんあふれる思いをたっぷり語ってくださいました!

今回は、キュアマカロン/琴爪ゆかり役(『キラキラ☆プリキュアアラモード』)藤田咲さんです!
──まずは、『映画プリキュアオールスターズF』に出演されて感じたことからお伺いしたいです。

藤田さん キュアマカロンは美しさとときめきを求めているプリキュアというか、「美の象徴」みたいな人なので、彼女を演じていると、自分の心もすごく美しくなるし、生き様もシャンとする。

彼女を背負っていると、自分の人生にはかなりプラスの効果がある気がするので、改めてこの役を演じることができて、感慨深いしありがたいなと思います。

今回ゆかりは「バタフライチーム」で行動するのですが、このチームは他とちょっと違うというか(笑)。お姉さんチームではありますが、ちょっと揉めるところから始まりますし、あげはちゃんが最年長ということで、今まで「ゆかりさん」と呼ばれていたゆかりが「ゆかりちゃん」と呼ばれることも新鮮でしたね。
──今回、改めて感じたキュアマカロンの魅力とはどんなところでしょうか。

藤田さん たくさんの歴代プリキュアを見回しても、ゆかりはウソをついたり、プリキュアらしからぬ発言や行動をするんですよね。

今回の映画でも、「私はひとりのほうが気楽だから」なんてことを言ってしまう子なのですが、それでも彼女の内側をよく見ていくと、実は優しさから出ている言葉であったりします。

わかりにくくはあるのですが、大人から見るとそこには彼女の美学がしっかりと貫かれていることがわかるし、だからこそカッコよくて。周囲の目を気にしないで、「私はこうありたいって決めているから、そうしてるの」ということをしっかり言える……高校2年生がとても素敵です(笑)。

坪田さんという脚本家の方が、結構このゆかり、キュアマカロンの話を書いてくださっているのですが、長い間、その方とふたりで琴爪ゆかりを作ってきたという思いがあるんです。もちろん、他のスタッフさんともたくさん考えてきたのですが、ここのやりとりも深かったなと。

今回の映画でも、「さすが琴爪ゆかり!」というシーンがちょくちょくあって嬉しいですし、皆さんにも楽しみにしてほしいです。今の子どもたちにもマカロンの魅力が伝わるといいなと思っています。キュアマカロンとキュアショコラについては、ふたりをセットで推しているというファンの方も多くて。そんな方にも配慮された内容にもなっているので……そこにも注目してほしいですね!
──アフレコ時のエピソードなどはありますか。

藤田さん ヘッドホン越しにラテちゃんの「キューン」みたいな声が入ると、みんな「かわいい〜♡」って。ちょっと揉めるシーンを録る間も、実はとても和やかでした(笑)。

あとは、収録された歴代プリキュアの声がヘッドホンから流れてくると、もう血湧き肉躍る感じで興奮しました!
──20周年を迎えるプリキュアですが、改めて作品への思い入れ、作品の魅力について伺いたいです。

藤田さん どのプリキュアに対しても、「こんな子になりたい」という憧れを持てるところかなと思います。しかも、こんなにたくさんのプリキュアがいてもそれぞれが違う魅力で描かれている、そこが最大の魅力ではないでしょうか。衣装もかわいいですし、変身シーンの美しさも魅力ですよね。

「こんなふうに変身できる日が来るかもしれない」って思っている子はたくさんいると思いますし、戦うと強いというところもカッコいい。みんな憧れちゃう。「なんでもできる! なんでもなれる!」とキュアエールが言っていましたが、そんな時代が本当に来ているんだなと感じますね。
──『映画プリキュアオールスターズF』の見どころをお願いします!

藤田さん 冒頭の雪山、「ラテからのキュアショコラ」ではないでしょうか(笑)。そして物語の最後のふたりのやりとり。何度か録り直し、丁寧に演じたところなので、ぜひ楽しみに見ていただければと思います。

プリキュアQ&A

Q:映画のように、目が覚めて不思議な世界が広がっていたらどうすると思いますか。

何をするか? 体が健康か触って確かめます(笑)。
Q:もし選べるなら、どのプリキュアの世界に行ってみたいですか。

どうしよう(笑)。『Go!プリンセスプリキュア』は、「ごきげんよう」の世界でやっぱり憧れます。かわいいですよね!
Q:推しプリキュアを教えてください!

もちろんキュアフローラです! 私は『Go!プリンセスプリキュア』では、先代キュアフローラ(チエリ)を演じていたこともあるんです。そのとき自分の信念のようなものをキュアフローラに託すシーンがあって……ふたりが対峙する姿がとても印象的でした。

プリンセスは憧れの存在ですし、キュアフローラに変身するはるかちゃんは、その中でもかわいい上に強くて「リーダー!」って感じ。最終回も泣きましたし、大好きですね。

あとは今回、キュアミルキーがかわいいなと思いました。でもキュアアンジュもかわいいし……キュアラメールも気になる。ちょっと特徴が強めの子が好きみたいです(笑)。
Q:「プリキュアとは◯◯」、◯◯に入れるとしたら?

ときめき! いつ見ても、見返しても、やっぱりときめくんです。『プリアラ』を思い出しても、スタッフの皆さんがみんなキラキラしていて。この人たちもみんなプリキュアなんだと思ったことを覚えています。

「この作品素敵なんです!」って自信を持って言えるところ、良いものを作ろうと情熱を注いでいるところ、みんな素敵でキラキラしている、そんな現場が大好きでした!
PROFILE

藤田咲(ふじたさき)
10月19日生まれ。東京都出身。『キラキラ☆プリキュアアラモード』キュアマカロン/琴爪ゆかり役を務める。主な出演作に、『進撃の巨人』ユミル、『BIRDIE WING-Golf Girls’ Story』早乙女イチナ、『半妖の夜叉姫』りおん役ほか。
『映画プリキュアオールスターズF』
2023年9月15日(金) 公開

プリキュア20周年記念となる『映画プリキュアオールスターズF』では、2004年の『ふたりはプリキュア』を含む、全TVシリーズの全プリキュアが集合。

本作の舞台は、プリキュアがバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界。それぞれが別の場所で新たに出会った仲間たちと団結し、もとの世界に戻る唯一の手掛かりであるお城を目指し“ワクワクドキドキの大冒険”が繰り広げられる。
©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会
「だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3」
発売日:2023年09月15日
価格:1500円(税別)
※『だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3』(2023年9月15日発売予定)でも関根明良さん&菱川花菜さん&ファイルーズあいさんのスペシャル座談会記事(撮りおろし写真あり)を掲載予定です。ご期待ください。
「プリキュアオールスターズ 缶バッジ セット」
発売日:2023年09月05日
価格:2800円(税別)
次のページへ 藤田咲さんの撮り下ろし写真は次ページ!
43 件