『映画プリキュアオールスターズF』いつもと違うチームだからこそ声優・茅野愛衣が発揮できたキュアフィナーレの個性とは?

『映画プリキュアオールスターズF』公開記念インタビュー5 キュアフィナーレ/菓彩あまね役(『デリシャスパーティ♡プリキュア』)茅野愛衣さん

ライター:小川 聖子

写真/大坪尚人(講談社写真映像部)
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プリキュア20周年作品となる『映画プリキュアオールスターズF』の公開を記念して、Ane♡ひめ.netでは、キャストのみなさんにインタビューを実施。作品への思い、ご自身が演じたプリキュアへの愛情……みなさんあふれる思いをたっぷり語ってくださいました!

今回は、キュアフィナーレ/菓彩あまね役(『デリシャスパーティ♡プリキュア』)茅野愛衣さんです!

プリキュアは私にとって「ファミリー」です!

──まずは、『映画プリキュアオールスターズF』に出演されて感じたことからお伺いしたいです。

茅野さん 『デリシャスパーティ♡プリキュア』は、2022年の作品なので、キュアフィナーレを演じるのも、あまり久しぶりという感じはしなかったです。私は『映画プリキュアオールスターズF』のキービジュアルを見て、「あ、キュアフィナーレも出るんだ!」と知ったのですが、そのときはやっぱりすごく嬉しかったです。

オールスターズって、言ってみればお祭りのようなものなので、それに出られるのは喜びですよね。でも、今回はさすがにプリキュアの人数が多いので、『デパプリ』はキュアプレシャスに代表してもらう感じかな? と思っていたんです。それがこうして出られて本当に幸せです。

キュアスパイシーやキュアヤムヤムに会えないのが心細かったのですが、『デパプリ』チームは定期的に会う会がありますし、画面の中にはキャラクターがいてくれるので、それを励みに頑張りました(笑)。

そうそう、収録時はプロデューサーさんが、「みんな一緒です!」って、『デリシャスパーティ♡プリキュア感謝祭』のときの、キャラクターのアクリルスタンドを渡してくださったんですよ。それがもう、本当に心強くて。

収録は一緒にできなかったのですが、現場でキュアプレシャス役のバナナちゃん……そうやって呼んでるんですが(笑)、菱川花菜ちゃんとバトンタッチするみたいにすれ違って。それでまた力をもらえた気がしました!
──改めて、ご自身が担当されたプリキュアの好きなところはどんなところでしょうか。

茅野さん あまね(キュアフィナーレ)の魅力は「ギャップ」ですね。見た目はかわいらしいのですが、お兄さんたちから空手を習っているせいか、実はすごく強い! キービジュアルのポージングも力強いですよね。

映画でも戦うシーンが出てくるのですが、やっぱりカッコよくて。華やかなコスチュームに身を包みつつ、空手家のようにカッコよく戦うフィナーレは本当に素敵だなと思っています。
──今作はキュアフィナーレも『デパプリ』とは違う仲間と行動していますね。

茅野さん そうなんです。『デパプリ』でのキュアフィナーレは、みんなより学年も上で、リーダーとまではいかないけれど、みんなを引っ張っていく役割だったんです。

でも今回は同じチームにローラ(キュアラメール)がいて、彼女がその役割を担ってくれているんです。だから今までとちょっと違うポジションにいるのですが、それが新鮮で……。居心地も悪くないんです(笑)。

映画ではローラにからかわれる、みたいなシーンもあって……。いつもとはちょっと違うあまねちゃんが見られるのも、映画の楽しみかと思います。
──アフレコ時の思い出はありますか。

茅野さん 『映画プリキュアオールスターズF』は、いろいろなシリーズからプリキュアが集まって、いつもとは違うチームで行動するお話なので、アフレコ時もやっぱり、『デパプリ』のときとは少し勝手が違うところがありました。

フィナーレはキリッとカッコよく敵を倒すところから登場するのですが、「もう少しかわいらしさが残っていて大丈夫です」と指示をいただいたりもして……。チームになったときの見え方やバランスみたいなものがあるので、苦労というほどではないですが、そのあたりの調整がありました。

セリフに関しては、「フィナーレとして、違和感を感じたら語尾は変えちゃっても大丈夫です!」とおっしゃっていただいたので、少し変えさせていただいたところもあります。もちろん監督がOKなら、というところですが、そんなフィナーレの塩梅を任せていただけたところはすごく嬉しかったですね。

それからアフレコでは、キュアプレシャスとコメコメと一緒にやる「アドリブシーン」があったのですが、みんなで同時に収録することができなくて。先に収録したバナナちゃんから「こんなセリフにしました」みたいなことを事前に教えてもらって、当日はそれに応えるような形で収録しました。

アドリブを別録りというのはなかなか難しかったのですが、1年間一緒にやってきたからこその絆で……再会のシーンなのですが、とても楽しくできたと思います。
──2004年にスタートしたプリキュアは、20周年を迎えます。「20周年への思い」や、長い期間にわたって愛されるプリキュアシリーズの魅力とはどんなところにあると思われますか。

茅野さん そうですね、『デパプリ』もそうだったのですが、プリキュアシリーズは、大人になっても心に響く名言が多いなと思います。それからキャラクターの描き方も、強さだけでなく、弱さも丁寧に描いているから、見る側がより存在を身近に感じられるのかもしれません。

ついキラキラしたところばかりに目がいきがちですが、プリキュアにだってうまくいかないことはあるし、弱いところもあります。そんな姿が1年をかけて丁寧に描かれるから、多くの人が元気や勇気をもらったり、背中を押してもらえる作品になっているのではないかと思います。

プリキュアQ&A

Q:映画のように、目が覚めて不思議な世界が広がっていたらどうすると思いますか。

眠かったら二度寝しちゃうかも(笑)。起きていたら、周辺を歩いて地形を確認し、水を探します。すみません、現実的で(笑)。でも水があるかどうかはとても大切です!
Q:もし選べるなら、どのプリキュアの世界に行ってみたいですか。

おいしいものも好きですし、やっぱり自分が出演した『デパプリ』の世界! あまねちゃんのおうちの『フルーツパーラーKASAI』にはぜひ行きたいです。そこで、フルーツのパフェを食べたり、あまねのお兄ちゃんたちに接客されたりしたいです(笑)。

そのあとは「聖地巡礼」じゃないですが、おいしーなタウンで食べ歩きやお店巡りをしたいです。
Q:推しプリキュアを教えてください!

一番気になっているのはキュアパルフェ! 今回、映画で共演できたことがすごく嬉しくて。キュアフィナーレとはパフェ仲間でもあるので、もっとふたりがしゃべっているところも見たいですし、なんなら「パフェ談義」なんかもしてほしいです(笑)。
Q:「プリキュアとは◯◯」、◯◯に入れるとしたら?

「ファミリー」! チーム感がとても強い作品なので、私にとってはファミリーというのが一番しっくりきます。

プリキュアの声優を務めることが決まってから、プリキュアの現場を知っている(日高)里菜ちゃんにも、「プリキュアってすごいんだよ!」という話は聞いていたのですが、最初は「何がすごいんだろう?」と思っていたんです。それが、1年通してやってみたら、「新しく家族ができちゃった!」みたいな(笑)。

それくらいの絆が『デパプリ』チームに生まれて、今も定期的に集まるくらい仲良くなりました。だから私にとってプリキュアは、家族、大家族です(笑)。
PROFILE

茅野愛衣(かやのあい)
9月13日生まれ。東京都出身。『デリシャスパーティ♡プリキュア』ジェントルー/キュアフィナーレ/菓彩あまね役を務める。主な出演作に『ヴァニタスの手記』ドミニク役、『弱キャラ友崎くん』菊池風香役、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』本間芽衣子役、『3月のライオン』川本あかり役ほか。
『映画プリキュアオールスターズF』
2023年9月15日(金) 公開

プリキュア20周年記念となる『映画プリキュアオールスターズF』では、2004年の『ふたりはプリキュア』を含む、全TVシリーズの全プリキュアが集合。

本作の舞台は、プリキュアがバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界。それぞれが別の場所で新たに出会った仲間たちと団結し、もとの世界に戻る唯一の手掛かりであるお城を目指し“ワクワクドキドキの大冒険”が繰り広げられる。
©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会
「だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3」
発売日:2023年09月15日
価格:1500円(税別)
※『だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3』(2023年9月15日発売予定)でも関根明良さん&菱川花菜さん&ファイルーズあいさんのスペシャル座談会記事(撮りおろし写真あり)を掲載予定です。ご期待ください。
「プリキュアオールスターズ 缶バッジ セット」
発売日:2023年09月05日
価格:2800円(税別)
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