宇宙人プリキュア「キュアミルキー」役声優・小原好美「『映画プリキュアオールスターズF』は意外性のあるチーム分けでキャラが際立ちました」

『映画プリキュアオールスターズF』公開記念インタビュー13 キュアミルキー/羽衣ララ役(『スター☆トゥインクルプリキュア』)小原好美さん

ライター:小川 聖子

写真/大坪尚人(講談社写真映像部)
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プリキュア20周年作品となる『映画プリキュアオールスターズF』の公開を記念して、Ane♡ひめ.netでは、キャストのみなさんにインタビューを実施。作品への思い、ご自身が演じたプリキュアへの愛情……みなさんあふれる思いをたっぷり語ってくださいました!

今回は、キュアミルキー/羽衣ララ役(『スター☆トゥインクルプリキュア』)小原好美さんです!
──まずは、『映画プリキュアオールスターズF』に出演されて感じたことからお伺いしたいです。

小原さん 再びキュアミルキーになれたことが嬉しかったです。『スター☆トゥインクルプリキュア』のアニメや劇場版をもう一度見直してから臨みました。

アフレコではキュアバタフライチームの皆さんで一緒に収録したので、『スタプリ』のメンバーが他にいなくて心細くはありましたが、みんなグループLINEで「代表として、いってらっしゃい!」と温かく送り出してくれたので……なんとか頑張ってやってきました。

今回キュアミルキーは、キュアバタフライのいる「お姉さんチーム」みたいなところに配属されていたのですが、そこで先輩プリキュア、特にキュアマカロンと交流できたことが思い出です。

ただ、チームの中でのミルキーを見てみると……、「ここ、お姉さんチームだよね。でもあなた、子どもだよね?」という感じが(笑)。それも含めて楽しかったです。
──今回、改めて感じたキュアミルキーの魅力とはどんなところでしょうか。

小原さん まずは見た目ですよね。違う星から来た子なので、ミルキーにだけ「触角」がありますし。しかもその触角を使って挨拶するという風習も他のみんなと違います。語尾に「ルン」がつくところも特徴的。

あと、今回のバタフライチームの中では、一番「(感情が)顔に出る」タイプだったな、と。現実にもこんな子はいるだろうな、と思いますので共感できる子も多いと思います。

映画の台本を読んだときは、ミルキーらしさ、ララらしさは相変わらず。もともと意思の強い子ではあるけれど、地球にやってきて、『スタプリ』のメンバーたちと一緒にやってきたという経験もあるので、そんなところがさりげなく描かれている印象を受けました。

一方、どこか初めてキュアスターに出会ったころのララを思い出すところもあって……(笑)。ミルキーを知っている方にはデジャヴというか、ちょっと懐かしい感じがするかもしれません。そして改めて、なかなかこんなポジションのプリキュアはいないなと思いました(笑)。
──アフレコの思い出などはありますか。

小原さん アフレコのときの映像が、まだ色はついていなかったものの、とってもキレイで。プリキュアのオールスターズで感動するのは、みんなキャラクターデザインが違うのに同じ世界で集結して、物語が成り立っちゃうところ。映像を見て、改めてそんなことを考えました。
──20周年を迎えるプリキュアですが、改めて作品への思い入れ、作品の魅力について伺いたいです。

小原さん 2004年からのスタートなんですね。続けるって本当に難しいことなので、まずはシリーズが続いていることがすごいと思います。さらに、そのとき子どもたちに関心を持ってほしいテーマや、伝えたいメッセージを込めていて。

もちろんプリキュアは単純に「アニメって楽しい!」という入り口でもあると思うのですが、気がついたらプリキュアから大切なものを学んでいた、ということも多いので、本当に素晴らしい作品だと思います。

私自身、最初にキュアミルキーになるときは、「長く続いている作品だな」ということくらいしか知らなかったのですが、作品作りに携わることになって、作り手側の熱い思いや、温かさのようなものを直に感じて、「私今、本当に幸せだな」と感じるようになりました。

『スタプリ』は、多様性をテーマにしていたので、「いろいろな子がいていいじゃない」ということで、プリキュア全員肌の色が違ったり、宇宙人が現れちゃったりと今までにない試みがあったところも好きでした。

『デリシャスパーティ♡プリキュア』は食がテーマ。子どもたちは、楽しみながら日本の食文化に触れていけるんだなと思って感動したことを覚えています。

今年の『ひろがるスカイ!プリキュア』もヒーローというテーマが新鮮で……。仲良くさせていただいている古賀葵ちゃん(キュアマジェスティ/プリンセス・エル)も出ていますので、いつも応援しています! そんなことを考えても、プリキュアは本当にたくさんのものを子どもたちに渡している作品なんだなと思います。

プリキュアQ&A

Q:映画のように、目が覚めて不思議な世界が広がっていたらどうすると思いますか。

不安は不安でしょうけど、ジタバタしてもしょうがないから、とりあえず目が覚めた場所はどんなところなのか、警戒心は保ちつつ探検すると思います。

いつも見てる景色とどう違うのか、どんな植物があるのか、空とか海が同じようにあるのか……。そういうのは怖くてもやっぱり見てみたいですね。
Q:もし選べるなら、どのプリキュアの世界に行ってみたいですか。

小さいころから太陽系、宇宙がすごく好きだったので、やっぱり『スタプリ』ですね。

『スタプリ』では、何かあるとすぐ宇宙に行って、スターカラーペンを探すというのを毎回やっていたんです。今思うと毎回命懸けではありますね(笑)。
Q:推しプリキュアを教えてください!

キュアラメールかな。日高里菜さんが演じているのですが、人魚であることで葛藤している回もたくさんあって。キュアミルキーともどこか共通するものがある気がしましたので、どんな子なのか、もっと知りたいなって思います。
Q:「プリキュアとは◯◯」、◯◯に入れるとしたら?

成長させてくれるもの️。子どもたちには憧れなので、「どうしたらなれるかな?」をきっと考えますよね。「親の言うことを聞こう」とか、「ご飯をしっかり食べよう」とか、「プリキュアみたいに優しい子になろう」とか、自分なりにたくさん考えるきっかけをもらう存在だと思います。

一方演じる側の大人はどうかというと、1年かけてひとりのキャラクターを演じていくから、やっぱりともに成長していくという実感があります。キャラクターに良い影響を受けて助けてもらうこともあるし、キャラクターが困っているときは一緒に悩むし。

長い時間をかけていることもあって、ちょっと普通のアニメという枠を超えるくらい、濃密な時間を過ごしましたし、その時間をともに過ごした『スタプリ』チームのメンバーは一生の宝物です。
PROFILE

小原好美(こはらこのみ)
6月28日生まれ。神奈川県出身。『スター☆トゥインクルプリキュア』キュアミルキー/羽衣ララ役を務める。主な出演作に『かぐや様は告らせたい~天才たちの恋愛頭脳戦~』藤原千花役ほか。
『映画プリキュアオールスターズF』
2023年9月15日(金) 公開

プリキュア20周年記念となる『映画プリキュアオールスターズF』では、2004年の『ふたりはプリキュア』を含む、全TVシリーズの全プリキュアが集合。

本作の舞台は、プリキュアがバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界。それぞれが別の場所で新たに出会った仲間たちと団結し、もとの世界に戻る唯一の手掛かりであるお城を目指し“ワクワクドキドキの大冒険”が繰り広げられる。
©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会
「だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3」
発売日:2023年09月15日
価格:1500円(税別)
※『だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3』(2023年9月15日発売予定)でも関根明良さん&菱川花菜さん&ファイルーズあいさんのスペシャル座談会記事(撮りおろし写真あり)を掲載予定です。ご期待ください。
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発売日:2023年09月05日
価格:2800円(税別)
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