「いつかプリキュアの声優に」という高校時代の夢を叶えたキュアアース役・三森すずこ「20周年を記念する『映画プリキュアオールスターズF』への出演は本当にうれしい」

『映画プリキュアオールスターズF』公開記念インタビュー12 キュアアース/風鈴アスミ役(『ヒーリングっど❤︎プリキュア』)三森すずこさん

ライター:小川 聖子

写真/大坪尚人(講談社写真映像部)
プリキュア20周年作品となる『映画プリキュアオールスターズF』の公開を記念して、Ane♡ひめ.netでは、キャストのみなさんにインタビューを実施。作品への思い、ご自身が演じたプリキュアへの愛情……みなさんあふれる思いをたっぷり語ってくださいました!

今回は、キュアアース/風鈴アスミ役(『ヒーリングっど❤︎プリキュア』)三森すずこさんです!
──まずは、『映画プリキュアオールスターズF』に出演されて感じたことからお伺いしたいです。

三森さん​ 『ヒーリングっど❤︎プリキュア』の放送が終わってから、もうキュアアース、アスミちゃんを演じることもあまりないのかなと思っていたので、まずは嬉しかったです。

当日は私が体調を崩してしまい、他のキャストの方と一緒に収録することはできなかったのですが、後日スタジオにお伺いして、無事に声を入れることができました。

そのスタジオまでの道中を歩いていると、『ヒープリ』を収録していたころのことが思い出されて懐かしくて。当時毎回寄っていたカフェがあったので、今回もそこに寄ってからアフレコに臨みました。
──もう2年ほど前になりますね。今回、改めて感じたキュアアースの魅力とはどんなところでしょうか。

三森さん​ アスミちゃんは大人っぽく見えるのですが、実は地球から生まれた精霊さんなので、どこかわかっているようでわかっていない、生まれたての赤ちゃんみたいなところがあるんです。

映画では、そんなアスミが、ラテと一緒に持ちつ持たれつしながら一生懸命頑張っている姿がすごくかわいかったですね。
──キャラクターや作品から影響を受けたところはありますか。

三森さん そうですね。『ヒーリングっど❤︎プリキュア』は、地球を「お手当て」するお話だったんです。私たちみんないつも元気いっぱいでいられればいいのですが、ときにはやる気が出なかったり、落ち込んでしまうこともありますよね。

そんなときにはただ落ち込んでいるのではなく、「心をお手当てすればいいのかも」ということに、この作品に関わらせて頂いたことで気がつけたんです。

実際に私は少し前に体調を崩してしまった時期があったのですが、そのときも「ああ、今私の中でプリキュアとビョーゲンズが戦っているのかも」と考えることで、前向きな気持ちになれました。
──作品の中で印象的だったセリフなどはありますか。

三森さん ちょっとうろ覚えではあるのですが、『ヒーリングっど❤︎プリキュア』のなかで、のどかちゃん(キュアグレース)が最後のほうでダルイゼンに言うセリフがあるんです。

グレースとダルイゼンには因縁があるのですが、のどかちゃんは心が優しいから、ダルイゼンが敵であってもどこか切り捨てられなくて悩んでいて。

でも都合のいいときだけすがってくるダルイゼンに、「私の心も体も、私自身のものなんだから!」ってきっぱり言うシーンがあるんですよ。

人に優しいことは大切だけど、まずは自分のことをしっかり守らなければいけないというメッセージが、私自身にも響きました。
──20周年を迎えるプリキュアですが、改めて作品への思い入れ、作品の魅力について伺いたいです。

三森さん 『ふたりはプリキュア』が始まったころ、私はもう高校生くらいだったので、リアルに見ていた世代というわけではないんです。

でもやっぱり自分が声優になるとき、「いつかプリキュアの声優さんをやってみたい!」というのは最初に掲げた目標でした。

子どもたちも憧れるプリキュアだけれど、大人になってもやっぱり憧れる。その夢を叶えられたことはとても嬉しいですし、20周年を記念する作品にプリキュアのひとりとして出演させて頂けることも本当に嬉しいです。

作品の魅力は、「女の子がカッコいいこと」ではないでしょうか。もう今は女の子だから、男の子だからという時代ではなくなってきていますが、20年前はやっぱり「女の子はキラキラしたアニメ」、「男の子は戦隊ヒーローもの」みたいな棲み分けがあったと思うんです。

プリキュアはそんな垣根を壊してくれた存在。時代を先取っていた、ステキな存在だと思います。

小さなころに好きだったものって、大人になってからもなんだか覚えていますよね。私の場合は「美少女戦士セーラームーン」だったのですが、やっぱり今でもその話になれば「遊びでは誰の役やってた?」っていう話題も盛り上がりますし、大切な思い出だなって……。この作品も、みなさんのそんな思い出になればなと思っています。

プリキュアQ&A

Q:映画のように、目が覚めて不思議な世界が広がっていたらどうすると思いますか。

その世界の隅から隅まで行って、何があるか、どこか居心地がいい場所があるかを見つけに行きたい
です。怖がりではあるのですが(笑)。
Q:もし選べるなら、どのプリキュアの世界に行ってみたいですか。

食べることが大好きなので『デリシャスパーティ♡プリキュア』の世界かな。毎回ごはんがおいしそうだったので!
Q:推しプリキュアを教えてください!

毎年のようにプリキュアのオーディションを受けていたこともあって、推しはたくさんいるんですけど……。キュアラメールのキャラクターデザインはめちゃくちゃかわいくてとっても好きです!

ちなみに敵キャラクターではダルイゼンが好き。どこか憎めないかわいらしさがあるんですね。
Q:「プリキュアとは◯◯」、◯◯に入れるとしたら?

かけ橋、でしょうか。子どもとなかなか接する機会やきっかけがないときも、その子がプリキュアのグッズを持っていたら、「それ、○○だよね」と話しかけることができたりして。

唯一の共通の話題がプリキュアという場合もあるので、プリキュアは人と人をつないでくれる存在だなと思います。
PROFILE

三森すずこ(みもりすずこ)
6月28日生まれ。東京都出身。『ヒーリングっど❤︎プリキュア』キュアアース/風鈴アスミ役。主な出演作に『ラブライブ!』園田海未役、『擾乱 THE PRINCESS OF SNOW AND BLOOD』雪村咲羽役ほか。女優として舞台『少女☆歌劇 レヴュースタァライト』神楽ひかり役ほかミュージカルでも活躍中。
『映画プリキュアオールスターズF』
2023年9月15日(金) 公開

プリキュア20周年記念となる『映画プリキュアオールスターズF』では、2004年の『ふたりはプリキュア』を含む、全TVシリーズの全プリキュアが集合。

本作の舞台は、プリキュアがバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界。それぞれが別の場所で新たに出会った仲間たちと団結し、もとの世界に戻る唯一の手掛かりであるお城を目指し“ワクワクドキドキの大冒険”が繰り広げられる。
©2023 映画プリキュアオールスターズF製作委員会
「だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3」
発売日:2023年09月15日
価格:1500円(税別)
※『だいすきプリキュア! ひろがるスカイ!プリキュア&プリキュアオールスターズ ファンブック vol.3』(2023年9月15日発売予定)でも関根明良さん&菱川花菜さん&ファイルーズあいさんのスペシャル座談会記事(撮りおろし写真あり)を掲載予定です。ご期待ください。
「プリキュアオールスターズ 缶バッジ セット」
発売日:2023年09月05日
価格:2800円(税別)
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