ナカムラ アヤナ
イラストレーター 絵本作家
京都府在住。雑誌『おともだち』（講談社刊）で『おしゃれまほうがっこう』が連載中。ゲーム『アイカツプラネット！』（バンダイ）のイラスト制作他、『プリキャラ♡スタイリスト』（永岡書店刊）、『おしゃれプリンセス ネイル＆ネイルシールBOOK』『おしゃれプリンセス ドレスシールブック』（以上宝島社刊）のイラストも担当。絵本は、『おしゃれまほうがっこう 100まいの ドレス』がデビュー作。
「小さいころのプリキュアになる夢」を叶えた声優・日高里菜が『映画プリキュアオールスターズＦ』で感じたローラの魅力とは
『映画プリキュアオールスターズＦ』公開記念インタビュー６ キュアラメール／ローラ役（『トロピカル〜ジュ！プリキュア』）日高里菜さん
2023.09.06
ライター:小川 聖子
写真／大坪尚人（講談社写真映像部）
プリキュア20周年作品となる『映画プリキュアオールスターズＦ』の公開を記念して、Ane♡ひめ.netでは、キャストのみなさんにインタビューを実施。作品への思い、ご自身が演じたプリキュアへの愛情……みなさんあふれる思いをたっぷり語ってくださいました！
今回は、キュアラメール／ローラ役（『トロピカル〜ジュ！プリキュア』）日高里菜さんです！
今回は、キュアラメール／ローラ役（『トロピカル〜ジュ！プリキュア』）日高里菜さんです！
プリキュアはどんどん可能性が 広がる「夢」のようなもの
──まずは、『映画プリキュアオールスターズＦ』に出演されて感じたことからお伺いしたいです。
日高さん まずは出演できたことが嬉しいです！ 『トロピカル～ジュ！プリキュア』の放送終了から１年半ぶりにローラ（キュアラメール）を演じたわけですが、不思議とあまり久しぶりな感じはしませんでした。
少し時間がたったとはいえ、ローラはずっと大切な存在ですから、この先も一緒に歩んでいきたいと思っています。ローラは『映画プリキュアオールスターズＦ』でも、テレビシリーズと変わらない立ち位置、存在感という感じで、最初から違和感なくスッと入れました。
日高さん まずは出演できたことが嬉しいです！ 『トロピカル～ジュ！プリキュア』の放送終了から１年半ぶりにローラ（キュアラメール）を演じたわけですが、不思議とあまり久しぶりな感じはしませんでした。
少し時間がたったとはいえ、ローラはずっと大切な存在ですから、この先も一緒に歩んでいきたいと思っています。ローラは『映画プリキュアオールスターズＦ』でも、テレビシリーズと変わらない立ち位置、存在感という感じで、最初から違和感なくスッと入れました。
──改めて、ご自身が担当されたプリキュアの好きなところはどんなところでしょうか。
日高さん そうですね。ローラはもともと「自分」をしっかり持っている子ではあるのですが、今回はまなつ（キュアサマー）と離れて、他のシリーズのプリキュアと行動を共にしていました。それで改めて感じたのは、ローラは本当に表情が豊か……というか「ギャグ担当」なんだなって（笑）。
まなつといるときはそれが当たり前だったのですが、離れたことで余計に『トロプリ』の特長であるコミカル感や、ローラの可愛らしさが見えてきて、魅力的だなと感じました。
日高さん そうですね。ローラはもともと「自分」をしっかり持っている子ではあるのですが、今回はまなつ（キュアサマー）と離れて、他のシリーズのプリキュアと行動を共にしていました。それで改めて感じたのは、ローラは本当に表情が豊か……というか「ギャグ担当」なんだなって（笑）。
まなつといるときはそれが当たり前だったのですが、離れたことで余計に『トロプリ』の特長であるコミカル感や、ローラの可愛らしさが見えてきて、魅力的だなと感じました。
──今回同じプリズムチームだったましろちゃん（キュアプリズム）やのどかちゃん（キュアグレース）は真面目なタイプですもんね。
日高さん そうなんですよ！ のどかちゃんは本当に包み込むような優しさを持った女の子。ましろちゃんはあわあわするんだけど、ふわっと受け入れてくれる女の子で。
いっぽうあまねちゃん（キュアフィナーレ）はクールでお姉さんっぽい感じ。みんな同じ状況に置かれてお話が進んでいくのに、ローラだけみんなとちょっと表情やリアクションが違って面白かったです（笑）。
『映画プリキュアオールスターズＦ』もそうですが、劇場版のプリキュア作品は、コンセプトもキャラクラー性も全然違うプリキュアが集まるのに、不思議と違和感がなく、それどころか「この子にはこんな一面もあったんだ！」と新しい魅力が見えてくるところがすごいなと思っています。
今回も、ローラは最初にましろちゃんたちに会ったときはちょっとそっけない感じ、「まなつじゃないならいいや、バイバイ！」みたいな。まぁ、そこがローラっぽいんですけど（笑）。
それでも、プリズムチームのみんなとは同じ時間を過ごすことによってだんだん仲間意識が芽生え、距離が近くなっていく……。そのいっぽう、ローラにとってまなつがいかに大切な存在かがわかるシーンも出てきて……そこはニヤニヤポイントです（笑）。
日高さん そうなんですよ！ のどかちゃんは本当に包み込むような優しさを持った女の子。ましろちゃんはあわあわするんだけど、ふわっと受け入れてくれる女の子で。
いっぽうあまねちゃん（キュアフィナーレ）はクールでお姉さんっぽい感じ。みんな同じ状況に置かれてお話が進んでいくのに、ローラだけみんなとちょっと表情やリアクションが違って面白かったです（笑）。
『映画プリキュアオールスターズＦ』もそうですが、劇場版のプリキュア作品は、コンセプトもキャラクラー性も全然違うプリキュアが集まるのに、不思議と違和感がなく、それどころか「この子にはこんな一面もあったんだ！」と新しい魅力が見えてくるところがすごいなと思っています。
今回も、ローラは最初にましろちゃんたちに会ったときはちょっとそっけない感じ、「まなつじゃないならいいや、バイバイ！」みたいな。まぁ、そこがローラっぽいんですけど（笑）。
それでも、プリズムチームのみんなとは同じ時間を過ごすことによってだんだん仲間意識が芽生え、距離が近くなっていく……。そのいっぽう、ローラにとってまなつがいかに大切な存在かがわかるシーンも出てきて……そこはニヤニヤポイントです（笑）。
──アフレコ時の思い出はありますか。
日高さん プリズムチームの中だと、のどか役の悠木碧さんだけは一緒に収録できなかったのですが、私はプーカ役の種﨑敦美さんとはご一緒できて。テンポ感や掛け合いも自然で、とても楽しく収録できました。
他のキャストの方とは短いやり取りや挨拶だけということもありましたが、それでもプリキュアチームならではの温かい感じやファミリー感はすごく感じました。ちょっと早めに行ったら、前に収録していたまなつ役の（ファイルーズ）あいちゃんに会えたのでたくさんパワーをもらえました！
休憩時間には他のキャストの方とそれぞれのシリーズの話をしたり、「最近、体鍛えているんだー」みたいな話をしたり、本当に楽しく過ごせたので、あっというまでした。
苦労話的なことでいうと、やっぱりまなつが相手ならグイグイ行っても大丈夫なところが、別のチームになると「ちょっとローラが強すぎる感じになっちゃうね」というところがあったので、その見え方を調整しないと、というところでしょうか。
ただ、他のみんなが結構シリアスな顔をしているシーンでもキュアラメールだけはちょっと余裕……というか、もうギャグみたいになっているところもあって（笑）。そこはみなさんと話し合いながら表情のつけかたを考えていきました。
日高さん プリズムチームの中だと、のどか役の悠木碧さんだけは一緒に収録できなかったのですが、私はプーカ役の種﨑敦美さんとはご一緒できて。テンポ感や掛け合いも自然で、とても楽しく収録できました。
他のキャストの方とは短いやり取りや挨拶だけということもありましたが、それでもプリキュアチームならではの温かい感じやファミリー感はすごく感じました。ちょっと早めに行ったら、前に収録していたまなつ役の（ファイルーズ）あいちゃんに会えたのでたくさんパワーをもらえました！
休憩時間には他のキャストの方とそれぞれのシリーズの話をしたり、「最近、体鍛えているんだー」みたいな話をしたり、本当に楽しく過ごせたので、あっというまでした。
苦労話的なことでいうと、やっぱりまなつが相手ならグイグイ行っても大丈夫なところが、別のチームになると「ちょっとローラが強すぎる感じになっちゃうね」というところがあったので、その見え方を調整しないと、というところでしょうか。
ただ、他のみんなが結構シリアスな顔をしているシーンでもキュアラメールだけはちょっと余裕……というか、もうギャグみたいになっているところもあって（笑）。そこはみなさんと話し合いながら表情のつけかたを考えていきました。
──2004年にスタートしたプリキュアは、20周年を迎えます。「20周年への思い」や、長い期間にわたって愛されるプリキュアシリーズの魅力とはどんなところにあると思われますか。
日高さん そうですね。私にとっては憧れからスタートして、なりたくてなりたくてようやくなれたもの。でもじゃあ「プリキュアってなに？」と聞かれると、難しいなと思うんですね。
「プリキュアってなに？」は、まさに今回の映画のテーマでもあるのですが、映画を見ると本当に個性豊かなプリキュアがたくさんいて……ローラ自身人魚ですし、今は男子プリキュアもいます。昔から憧れていた存在ですが、どんどん変わっている、多様化している、そんなところがすごいと思うんです。
時代に合わせて変化することを怖がらず、挑戦してきたことが、きっとここまで続いてきた所以ですよね。それに、今回の作品を見ても、歴代のシリーズそれぞれにコンセプトがあって、そのときに目指したり、大切にしたものがあるということもわかります。それが20年も続いていることも本当にすごいと思います。
声優をしていると、プリキュアのキャストのオーディション時期には「今回はどんなコンセプトで、どんなプリキュアが生まれるんだろうね」と話すこともあります。それくらいみんなが注目して、憧れて……という作品なので、これからも続いてほしいです。
日高さん そうですね。私にとっては憧れからスタートして、なりたくてなりたくてようやくなれたもの。でもじゃあ「プリキュアってなに？」と聞かれると、難しいなと思うんですね。
「プリキュアってなに？」は、まさに今回の映画のテーマでもあるのですが、映画を見ると本当に個性豊かなプリキュアがたくさんいて……ローラ自身人魚ですし、今は男子プリキュアもいます。昔から憧れていた存在ですが、どんどん変わっている、多様化している、そんなところがすごいと思うんです。
時代に合わせて変化することを怖がらず、挑戦してきたことが、きっとここまで続いてきた所以ですよね。それに、今回の作品を見ても、歴代のシリーズそれぞれにコンセプトがあって、そのときに目指したり、大切にしたものがあるということもわかります。それが20年も続いていることも本当にすごいと思います。
声優をしていると、プリキュアのキャストのオーディション時期には「今回はどんなコンセプトで、どんなプリキュアが生まれるんだろうね」と話すこともあります。それくらいみんなが注目して、憧れて……という作品なので、これからも続いてほしいです。
プリキュアＱ＆Ａ
Ｑ：映画のように、目が覚めて不思議な世界が広がっていたらどうすると思いますか。
まず、スマートフォンがあるかどうかを確認！ それで、電波が届いていたら、Googleマップを開いて今の場所を確認します（笑）。その後、誰かいないか探すと思います。ひとりでは心配ですから。
まず、スマートフォンがあるかどうかを確認！ それで、電波が届いていたら、Googleマップを開いて今の場所を確認します（笑）。その後、誰かいないか探すと思います。ひとりでは心配ですから。
Ｑ：もし選べるなら、どのプリキュアの世界に行ってみたいですか。
やっぱり『トロプリ』の世界ですね。１年間ずっと見てきたのでなんとなく地理もわかりますし、楽しそうだし、寒くなさそうだし（笑）。学校やまなつの家、水族館にも行ってみたい！
いろいろな場所に思い出があるので、行きたい場所がたくさんあります。そこで『トロプリ』チームのみんなと一緒に過ごせたら楽しいだろうな、と思います。
やっぱり『トロプリ』の世界ですね。１年間ずっと見てきたのでなんとなく地理もわかりますし、楽しそうだし、寒くなさそうだし（笑）。学校やまなつの家、水族館にも行ってみたい！
いろいろな場所に思い出があるので、行きたい場所がたくさんあります。そこで『トロプリ』チームのみんなと一緒に過ごせたら楽しいだろうな、と思います。
Ｑ：推しプリキュアを教えてください！
これは悩みます……。まず、初代のふたり、キュアブラックとキュアホワイトは別格！ 「推し」とは別次元というか、このふたりはもう「神の領域」です（笑）。
そのふたりを除いたら、キュアマリンですね。以前、別の劇場版作品で共演したことがあるのですが、えりか様はすぐに素直になれないところもかわいくて、キャラクターも濃いんです。ローラとしては、対等にやりあえるところも居心地が良くて好きですね。
これは悩みます……。まず、初代のふたり、キュアブラックとキュアホワイトは別格！ 「推し」とは別次元というか、このふたりはもう「神の領域」です（笑）。
そのふたりを除いたら、キュアマリンですね。以前、別の劇場版作品で共演したことがあるのですが、えりか様はすぐに素直になれないところもかわいくて、キャラクターも濃いんです。ローラとしては、対等にやりあえるところも居心地が良くて好きですね。
Ｑ：「プリキュアとは◯◯」、◯◯に入れるとしたら？
「夢」でしょうか。私は小さなころからプリキュアになることが夢だったのですが、夢は叶えることでさらに広がっていくものというか、そこからさらに大きくなっていくもの。そこが、プリキュアと同じだなと感じます。
プリキュアは、もう78人も誕生していますし、想像の可能性が無限ですよね。今回の『映画プリキュアオールスターズＦ』も、いろいろな想像が広がる作品ですし、「さらにこれからどうなっていくんだろう」とドキドキ、ワクワクします。
映画は、人によって感じる「Ｆ」があって、それがみんな正解というか、それでいいというのもプリキュアらしいですし、すごく優しいんですよね。なので、たくさんの方に観ていただきたいと思っています。
「夢」でしょうか。私は小さなころからプリキュアになることが夢だったのですが、夢は叶えることでさらに広がっていくものというか、そこからさらに大きくなっていくもの。そこが、プリキュアと同じだなと感じます。
プリキュアは、もう78人も誕生していますし、想像の可能性が無限ですよね。今回の『映画プリキュアオールスターズＦ』も、いろいろな想像が広がる作品ですし、「さらにこれからどうなっていくんだろう」とドキドキ、ワクワクします。
映画は、人によって感じる「Ｆ」があって、それがみんな正解というか、それでいいというのもプリキュアらしいですし、すごく優しいんですよね。なので、たくさんの方に観ていただきたいと思っています。
PROFILE
日高里菜（ひだかりな）
６月15日生まれ。千葉県出身。『トロピカル〜ジュ！プリキュア』キュアラメール／ローラ役を務める。主な出演作は『ソードアート・オンライン』シリカ役、『陰の実力者になりたくて！』クレア・カゲノー役、『盾の勇者の成り上がり』フィーロ役ほか。
『映画プリキュアオールスターズＦ』
2023年９月15日（金） 公開
プリキュア20周年記念となる『映画プリキュアオールスターズＦ』では、2004年の『ふたりはプリキュア』を含む、全TVシリーズの全プリキュアが集合。
本作の舞台は、プリキュアがバラバラに飛ばされてしまった不思議な世界。それぞれが別の場所で新たに出会った仲間たちと団結し、もとの世界に戻る唯一の手掛かりであるお城を目指し“ワクワクドキドキの大冒険”が繰り広げられる。
©2023 映画プリキュアオールスターズＦ製作委員会
「だいすきプリキュア！ ひろがるスカイ！プリキュア＆プリキュアオールスターズ ファンブック vol.３」
発売日：2023年09月15日
価格：1500円（税別）
発売日：2023年09月15日
価格：1500円（税別）
※『だいすきプリキュア！ ひろがるスカイ！プリキュア＆プリキュアオールスターズ ファンブック vol.３』（2023年９月15日発売予定）でも関根明良さん＆菱川花菜さん＆ファイルーズあいさんのスペシャル座談会記事（撮りおろし写真あり）を掲載予定です。ご期待ください。
「プリキュアオールスターズ 缶バッジ セット」
発売日：2023年09月05日
価格：2800円（税別）
発売日：2023年09月05日
価格：2800円（税別）
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