もし、シェイクスピアがスター・ウォーズを書いたら ジェダイ、帰還せり

訳:河合 祥一郎   作:イアン・ドースチャー   原作:ウィリアム・シェイクスピア   原作:ジョージ・ルーカス  

発売日 2016/04/26
価格 定価:本体1,500円(税別)
ISBN-13 9784062196444
判型 四六
ページ数 176ページ

スター・ウォーズ エピソード6『ジェダイの帰還』はシェイクスピア時代に上演していた!?名セリフをすべて古韻文で再現し、ジャバはベレー帽をかぶり、サラシャス・クラムが”道化”をつとめ、父の遺骨を燃やしながらルークは一人賛美の歌を贈る!?ニューヨークタイムズベストセラーが待望の日本語訳で登場!旧三部作、涙の結末!


スター・ウォーズ エピソード6『ジェダイの帰還』はシェイクスピア時代に上演していた!
名セリフをすべて古韻文で再現し、ジャバはベレー帽をかぶり、サレイシャス・クラムが”道化”をつとめ、遺骨を燃やしながらルークは賛美の歌を亡き父に贈る!?
ニューヨークタイムズベストセラーが待望の日本語訳で登場!旧三部作、涙の結末!
第一幕第一場
ベイダー卿: 
説得はよせ、わが卑屈なジャジャーロッド。
冗長なモフは、いつもみじめな知恵を働かす。
汝の進捗では間に合わぬのは明白だ。
まったくやる気が欠けておる。そこで、
私が来て、計画を正そうというのだ。
第一幕第二場
レボ楽団: 
ギャングだ、ヤッホー、ギャングだぜ。
ギャング稼業は楽しいな。
ブラスターをば腰につけ。
でっかい船でかっこつけ。
きれいな女に鎖つけ。
第二幕第二場
ヨーダ: 
避けられぬ たとえフォースが 強くとも
黄昏が 来れば必ず 夜となる
第三幕第四場
ベイダー卿:
ああ、私はなんて不埒な、情けないシスか
このように心掻き乱されるとは、私のような
暗黒の邪悪な戦士にふさわしくない。
息子が叛乱軍兵士とは―気まぐれな運命め、
私にそれを見せるとは残酷ではないか!
しかも、ただの叛乱軍ではない。そうだ、
気高く、勇敢で、本物の英雄だ。
まさに親そっくりの性格だ。
第五幕 第四場
R2-D2: 
えんじましたるこの舞台
ピカイチの出来ならずともお許し頂きたい。
それほどお気に召さずとも、
ウケがイマイチ悪くとも、
どうか腹を立てられますな。
七転び八起きと言いますな。
はい、聞いてください、驚きの真実。
フシギな話が続くは確実。
オォーと驚き頂きましょう。
ウーンとうなってもらいましょう。
スター・ウォーズは終わらない。
のこった暗黒面は消え去らない。
かく言う僕のこれは妄想?
くるしまぎれのはったり予想?
せいぜい阿呆のご託宣と思われます。
いざ、これにて結びのご挨拶と致します。
※シェイクスピアパロディの注釈付き

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1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
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宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
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1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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