
おはなしSDGs<第二期>セット
作:稲葉 なおと 作:村上 しいこ 作:赤羽 じゅんこ 作:片川 優子 作:森埜 こみち 作:濱野 京子 作:福田 隆浩 作:井上 林子
発売日 | 2014/07/02 |
---|---|
価格 | 定価:1,430円(本体1,300円) |
ISBN-13 | 9784062832304 |
判型 | 四六 |
ページ数 | 226ページ |
小五の”ぼく”はクラス内の上下関係を敏感に感じつつ、平穏にやりすごすことのみ心がけて日々嘲りのようないじめに耐えていた。ある日、サッカーの試合中に監督が言った、自分の武器という言葉が頭に残り、”ぼく”は見事にカースト下克上に成功するが……。一方、同じクラスの”うち”は女子の力関係の中を無難に過ごしていたが、ある女の子へのいじめを見過ごせず、やはり同じ監督の言葉を聞き、自分にできることは何か考える。
「いいかえしたいことが山ほどあった。でもいえなかった。心の中で考えたことは、いざ口から出そうとすると、どこかに吸い込まれていくんだ。ビューンてね。それに、八木沢くんが、ぼくの話を聞いてくれるはずがないってことはもうわかってた。だってさ…ぼくはピラミッドの下のあたりにいる人間なんだよね。─中略─ぼくの武器って、いったいなんなんだろう?そのときぼくはまるでとりつかれたみたいになって考え始めてた。自分の身を守ることができてさ、できるならこれ以上嫌な目にあわなくてすんでさ、いろんなことに立ち向かっていけてさ、まあ、そこまでぜいたくはいわないけど、とにかく今よりは過ごしやすくなるような武器。」──ブルーの章より
「だって、クラスのなかでの峰岸さんの存在っていうか影響力はすごいもん。みんながみんな、いつも彼女の顔色をうかがってるんだからね。こんなのって、以前はなかったと思うなあ。でも高学年になってみて、気がつけばそうなってたの。力関係が決まってしまったっていうか、そうなったらもうなかなかさからえないっていうか……。─中略─『ねえ、お姉ちゃんさ。うちの武器ってなんだと思う?』『あるよ、あんたの武器。すごいのが。知らないの?』」──オレンジの章より
小五の”ぼく”はクラス内の上下関係を敏感に感じ取りながら、何とか平穏にやりすごすことのみを心がけて、嘲りのようないじめに日々耐えていた。
そんなある日、クラスの男女で観戦していたサッカーの試合中に監督が言った、「自分の武器は何か、考えろ」、という言葉が頭に残る。そして、自分の武器を発見した”ぼく”は見事にカーストの下克上に成功するのだが・・・。
一方、同じクラスの”うち”は明るい世渡り上手な性格で、クラス内のちょっと嫌な雰囲気の力関係の中でも無難に毎日を過ごしていた。だが、ある女の子へのいじめをどうしても見過ごせず悩み、やはり同じサッカーの監督の言葉を聞いていた”うち”は自分にできることは何か、真剣に考える。
スクールカーストといじめにさらされている子どもたちの姿が痛いほどリアルに描かれている。人間の上下関係が生むどうしようもない理不尽さに立ち向かい、戦う勇気を与えてくれる衝撃作。
ブルーの章 オレンジの章
作:稲葉 なおと 作:村上 しいこ 作:赤羽 じゅんこ 作:片川 優子 作:森埜 こみち 作:濱野 京子 作:福田 隆浩 作:井上 林子
著:福田 隆浩
「部屋にいるのはぼくひとりだけ。母さんは今夜もまだ帰ってきていない。」野間児童文芸賞受賞後最新作!
著:福田 隆浩 イラスト:しんや ゆう子
野間児童文芸賞受賞!選考委員絶賛!重い知的障害のある女の子の一人称で書かれた、少女と兄と周りの人達の希望に満ちた物語。
作:福田 隆浩 絵:藤本 たみこ
お兄ちゃんがつれてきた婚約者、明日香さんは車椅子に乗っていた!最初は驚いたけど、明日香さんのライフワークを知った奈美は……。
著:福田 隆浩
講談社児童文学新人賞入選作家最新作。本が大好きな小学生二人が図書館で覆面作家の謎を解きながら育む淡い恋と友情の物語。
著:小林 深雪 著:石川 宏千花 著:河合 二湖 著:如月 かずさ 著:福田 隆浩
卒業してしまえば、今と同じではいられない。限られた時間のなか、主人公達はそれぞれの大切なものを手にしようとするが!?