YA! アンソロジー 卒業

著:小林 深雪   著:石川 宏千花   著:河合 二湖   著:如月 かずさ   著:福田 隆浩  

発売日 2012/02/17
価格 定価:1,045円(本体950円)
ISBN-13 9784062694537
判型 四六
ページ数 258ページ

小林深雪『卒業までの24時間』……東京に住む高校三年生の若葉は、突然彼氏の孝之から、京都の大学に行くと告げられる。勝手な決断に傷つけられ、口を聞かないまま、卒業式前日を迎えていた。このまま離ればなれに!? 残された時間は、たったの24時間! 他にも、福田隆浩『アフロとチビタと青空と/石川宏千花『牛嶋のはなうた/河合二湖『ガラスの教会、銀の竜』/如月かずさ『りんちゃん先生にさようなら』を収録。


・小林深雪/『卒業までの24時間』……東京に住む高校三年生の若葉は、突然彼氏の孝之から、京都の大学に行くと告げられる。勝手な決断に傷つけられ、それ以来口を聞かないまま、卒業式前日を迎えていた。このまま離ればなれになってしまうの? たいせつな恋を思い出にしないために残された時間は、たったの24時間! 若葉は、友人の助けを借りながら、孝之に素直な思いを伝えようとするが……。
・石川宏千花/『牛嶋の鼻歌』……ぶかぶかの制服に、大きな頭と小さな体。くわえて牛嶋には、鼻歌ぐせがある。1年生のころ、いじめを受け、3年生のクラスでも浮いている牛嶋を、唯一気にかける主人公は、牛嶋が持つ才能に気づいていく。近くて遠い、もどかしい人間関係をえがく。
・河合二湖/『ガラスの風船』……・将来は中学か高校の先生になる。小さい頃から変わらない夢をもっていた桃子は、無事、第一志望の県立高校に合格する。喜ばしいはずなのに、どこか気持ちが晴れない。それは親友のあゆみから「ピアニストを目指す」という告白を聞いたためだった。自分の夢が急にちっぽけに感じた桃子は、卒業式のあと、町へ飛び出す。そして、すべてを火に変えるというドラゴンの指輪にひかれ、謎の男から買うのだが……。
・如月かずさ/『りんちゃん先生にさよなら』……卒業式を翌週にひかえた放課後、中学3年の優斗とビィと剛憲は、2年女子の長田が万引きするところを盗撮していた。自分達が卒業したあとも、大好きなりんちゃん先生を守るため、先生いじめの主犯である長田の弱みを握る作戦だった。りんちゃん先生に恋心を抱く優斗は、伝えられない気持ちを抱えたまま、先生のために動きだす。
・福田隆浩/『アフロとチビタと青空と』……ぼさぼさアフロがトレードマークのアキラは、トラブルばかり引き起こす問題児。そんな彼が”目をつけた”のは、保健室登校を続けているチビタだった。小学生のように小さく、やわらかなマッシュルームヘアをしたチビタは、教室に行くと緊張のあまり失神してしまう。ましてや、卒業式なんて……。誰もがそう思い、教師達も反対するなか、アキラは「せめて卒業式だけは出席したい」というチビタの願いをかなえるために奔走する。

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角野 栄子
児童文学作家
1935年東京・深川生まれ。大学卒業後、出版社勤務を経て24歳からブラジルに2年滞在。その体験をもとに描いた『ルイジンニョ少年 ブラジルをたずねて』で、1970年作家デビュー。 代表作『魔女の宅急便』は舞台化、アニメーション・実写映画化された。産経児童出版文化賞、野間児童文芸賞、小学館文学賞等受賞多数。その他、「アッチ、コッチ、ソッチの小さなおばけ」シリーズ、『リンゴちゃん』『ズボン船長さんの話』。紫綬褒章、旭日小綬章を受章。2016年『トンネルの森 1945』で産経児童出版文化賞ニッポン放送賞、18年3月に児童文学の「小さなノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を、日本人として3人目に受賞。 2023年には、江戸川区に「魔法の文学館」がオープンした。 写真提供:魔法の文学館 童話作家・角野栄子のオフィシャルサイト 魔法の文学館オフィシャルサイト
ナコ
イラストレーター
宮城県仙台市在住。イラストレーター。アパレル・キャラクターのデザイン会社にてグラフィックデザイナー・イラストレーターとして活躍後に、フリーに転身。現在は、書籍や雑誌、広告のイラストから企業キャラクターデザイン、エッセイ漫画執筆、雑貨やテキスタイルデザインも手がけている。ブログ、SNSでもエッセイ漫画を公開中。 【著書】「ナコさんちの頑張らない家事」(KADOKAWA) ▼webサイト▼ https://nfsn66.net/ ▼ブログ▼ https://ameblo.jp/nacomusud/ ▼instagram▼ naco.nfsn66 ▼Twitter▼ @nfsn66
佐野 洋子
絵本作家・エッセイスト
1938年6月28日中国・北京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業。 主な作品に『100万回生きたねこ』(講談社)、『おじさんのかさ』『おばけサーカス』(講談社・サンケイ児童出版文化賞推薦)、『すーちゃんとねこ』(こぐま社)、『わたしのぼうし』(ポプラ社・講談社出版文化賞絵本賞)、『だってだっての おばあさん』(フレーベル館)、『ねえ とうさん』(小学館・日本絵本賞/小学館児童出版文化賞)などの絵本や、童話『わたしが妹だったとき』(偕成社・新美南吉児童文学賞)、さらに『神も仏もありませぬ』(筑摩書房・小林秀雄賞)、『役にたたない日々』(朝日新聞出版)、『シズコさん』(新潮社)、『死ぬ気まんまん』(光文社)、『佐野洋子対談集 人生のきほん』(西原理恵子/リリー・フランキー 講談社) などのエッセイ、対談集も多数。 2003年紫綬褒章受章、2008年巌谷小波文芸賞受賞。2010年11月5日72歳で逝去。 ©︎ JIROCHO, Inc.               
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