夏休みのプレゼントに! 夏の“ワクワク”がぎゅっと詰まった絵本3選[絵本専門店の書店員が選出]

子どもの本のプロが選ぶギフト絵本 #21~夏休みの絵本~ (3/4) 1ページ目に戻る

ブックハウスカフェ店長:茅野 由紀

“憧れのお兄ちゃん”と特訓する姿に共感!

次にご紹介するのは、『きんぎょすくいめいじん』(講談社)。作者は、松成真理子さん。「きんぎょすくい大会」に向けて特訓する子どもたちの、ひと夏の体験を描いた物語です。

『きんぎょすくいめいじん』(作:松成真理子/講談社)
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主人公のはるくんは、お祭りの日、念願の金魚すくいに初挑戦します。でも、結果は散々……。泣きそうになっていると、隣にいた男の子がそっと、はるくんのお椀に1匹の金魚を入れてくれました。

翌日、はるくんが金魚鉢を買いに商店街の金魚屋さんを訪ねると、そこには昨日の男の子が! 彼の名は、たろうくん。はるくんより3つ年上で、夏休みの間、金魚屋のおじいちゃん・おばあちゃんのところに遊びにきていたのでした。

たろうくんが見せてくれたのは、去年の金魚すくい大会でもらった2等賞のトロフィー。そこで、はるくんは気づきます。「たろうくんは、きんぎょすくいめいじんだったんだ」。

今年は1等賞をめざすというたろうくんに誘われて、はるくんも大会に出ることに。そうして、ふたりだけの特訓がスタートしたのです──。

はるくんにとって、金魚すくい名人のたろうくんは“憧れのお兄ちゃん”。その憧れの存在とともに、自分で決めた目標に向かって、ひたむきにがんばる姿がみずみずしく描かれています。松成さんの描く子どもたちは表情がイキイキしていて、とっても愛らしいですよね。

水の中を悠々と泳ぐ金魚の絵も、透明感があり涼やかで夏にぴったり。大人が読むと、幼いころの夏祭りの記憶がよみがえり、子どもは「金魚すくい、やってみたい!」と好奇心をくすぐられるのではないでしょうか。

はるくんとたろうくんの成長や友情を感じるとともに、「来年もがんばろう」と、未来に向けたラストも素敵。夏祭りの時期に親子で楽しんでいただきたい一冊です。

*読み聞かせ 3・4さいくらいから
*ひとり読み 5さいくらいから

次は“壮大な自由研究”の絵本!

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