3歳まで言葉が出なかった息子…ディスレクシアの子育て経験 私もディスレクシアだった

ディスレクシアの子育て #3

木下 千寿

息子にはできないことがありますが、それで逆に「これしかない!」という道を見つけることができて、幸せだったと思います。とくにイギリスの教育は「この分野が好き」と興味や得意を絞れている子どもにとっては、非常に向いているんです。

できること、できないことが明確に分かれていると、その先の道筋もつけやすいという利点があります。「ディスレクシアだから、大丈夫!」なのです。

ディスレクシアのネットワーク

「NPO法人エッジ」は2001年10月に設立・認定されました。ディスレクシアの全ての人がイキイキと暮らせる社会にするため広く啓発活動を行い、ディスレクシアの人たちの支援をして、関係する人たちのネットワークの構築に注力しています。

10月は『ディスレクシア啓発月間』となっており、全国で啓発キャンペーンを展開するほか、企業や関係団体とのさまざまなコラボも予定しています。10/7(土)~8(日)には「みなと区民祭り(東京都港区芝公園4ー8ー4)」にて楽しいコーナーをブース7で用意していますので、気軽に遊びに来てもらえればと思います。

「メタバースでの居場所づくりプロジェクト」モデルルーム作成のワークショップの写真(2023年8月)。右上が子どもたちの作ったバーチャルな部屋。

そして10/1(日)、全国のディスレクシアの子どもたちで作る居場所として、「メタ・エッジ」でウェルカムスペースとモデルルーム2ヵ所をオンラインでプレオープンしました(※)。

(※こども家庭庁「NPO等と連携したこどもの居場所づくり支援モデル事業」の採択を受けた、ディスレクシアの子どもによる「メタバースでの居場所づくりプロジェクト」、本格オープンは12月後半を予定)

ほかにもさまざまな企画を用意していますので、ディスレクシアについて知りたいという方はぜひ、サイト(https://www.npo-edge.jp)にアクセスしてみてください!

【ディスレクシアの全ての人が活き活きと暮らせる社会を目指す団体「NPO法人エッジ」代表・藤堂栄子さんインタビューは全3回。第1回ではディスレクシアの基礎知識と現状について、続く第2回では「ディスレクシアの子どものために、親ができること」について伺いました。最後の第3回では、藤堂さんご自身の子育て体験とそこから得られた発見について伺いました】

ディスレクシア月間について詳しくはこちら↓

ディスレクシアだから大丈夫! 視点を変えると見えてくる特異性と才能
著:ブロック ・ L. アイディ/ファーネット ・ F・アイディ
監訳:藤堂栄子、訳: 辻佑子/成田あゆみ
ディスレクシアでも活躍できる (読み書きが困難な人の働き方ガイド)著:藤堂栄子
ディスレクシアでも、大丈夫!―読み書きの困難とステキな可能性 著:藤堂栄子
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きのした ちず

木下 千寿

ライター

福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。

福岡県出身。大学卒業後、情報誌の編集アシスタントを経てフリーとなる。各種インタビューを中心に、ドラマや映画、舞台などのエンターテイメント、ライフスタイルをテーマに広く執筆。趣味は舞台鑑賞。