【医師監修】うちの子「発達障害」? 診断、療育、就学…まずは正しい知識を知ろう!
「発達障害」について小児科医・児童精神科医・療育の専門家がわかりやすく解説
2024.03.18
療育について
療育とは、大まかに言うと「発達の援助」。遅れていたり、ばらついていたりする発達を整えていくイメージ、とは、児童精神科医の三木崇弘先生。
それぞれの子どもに合わせて、「生活を円滑にするため」に、行うもので、例として
1. ソーシャルスキルトレーニング(SST)
対人関係を円滑にし、集団生活を営むためのスキルを養うトレーニング
2.感覚遊び
視覚や触覚などのさまざまな感覚を脳で整理し、それに応じて適切に身体を反応させて対応する能力(「感覚統合」)を促す感覚遊び
3.ビジョントレーニング
文字の読み書きに困難を感じる子どもに行う眼球運動のトレーニング
などがあります。
ほかにも療育の手法はさまざま。個別か集団かもその子に応じて異なります。
実際に我が子が療育を受けたママのレポートは参考になることがいっぱいです。
発達障害・発達特性のある子の就学先について
発達障害の診断のあるお子さん、診断はおりていないけれど発達特性があるお子さんの就学は、保護者の方にとって心配なことも多いと思います。発達特性のある子の療育に長く携わってきた原哲也先生は、先生が寄り添ってくれていた園とは異なり、小学校では、授業の間は動かず座っている、時間割りにしたがって行動する、何か問題が起きたら自分から先生に伝えなくてはならないなど、いわゆる「小1プロブレム」が定型発達の子よりさらに大きな負荷を与えると話します。
ほかの子とのトラブルや、過剰適応(学校がつらいのに「楽しい」と言ってしまう)など、新しい生活への不安からくるトラブルや不調に備えておくための親のこころがまえをピックアップしました。
発達障害のあるお子さんの就学先としては、①特別支援学校、②特別支援学級、③通常の学級+通級による指導の大きく3つがあります。その3つの就学先の入学・入級基準や、選択肢のひとつ、特別支援学級に通うメリットとデメリットについて、ジャーナリストで特別支援教育支援員の小山朝子さんが解説します。
普通学級か特別支援学級か、迷ったとき……まずは特別支援学級で過ごしてみて、安心して過ごせる居場所を確保し、そして段々とできることが増えていったならば、特別支援学級で過ごす時間を減らしていくケースもあります、と語るのは、発達障害の専門医として30年以上の臨床経験をもつ信州大学医学部子どものこころの発達医学教室教授の本田秀樹先生。特別支援学級は、その子の特性に合わせて個別に支援を行う場所で、『できないから行く場所』ではないとも語ります。
我が子を特別支援学級と普通学級のどちらに進学させるか迷ったママのリアルなレポート記事はこちら。
発達障害のある子、発達特性のある子の子育てに関わる記事を取り上げました。ほかにもコクリコにはさまざまな発達にまつわる記事があります。ぜひご覧になってみてください。