「ママ友づくり」子連れ転居で3つの壁 転勤族ママはこうして乗り越えた

きっかけづくりをほかの人に頼る

私の孤独な状況を変えたのは、荷物整理の手伝いに来た義理の母の存在でした。明るく積極的な母は、同じマンションに入る親子連れに声をかけ、あっという間に彼女と私をつないでくれました。

「ダメもとでも声をかければ状況は変わる!」と母の行動に後押しされた私は、そのとき出会ったママに教えてもらった親子教室に参加。意を決してスタッフの方に、居住地の近そうな人を紹介してもらえるか尋ね、同月齢の子を持つママと出会うことができました。

話してみると、意外にもそのママも同じような不安を抱えているとのこと。話すきっかけさえつかめば、新しいつながりをつくれるのだと身をもって知った経験でした。

個人をターゲットに話しかける

ママ友のグループに入る難しさを実感した私は、朝や夕方の人が少ない時間帯に近所の公園にでかけ、個別できている親子連れに声をかけてみることにしました。

「この近所に引っ越してきたばかりなんです……」と自己開示すると、多くのママは小児科やお出かけ先などの情報を教えてくれます。素直にわからないことを聞くと、協力してくれる人がたくさんいることに気づき、仲間の輪が広がるのだと実感したできごとでした。

友だちができた後も、我が家の子どもたちは朝か夕方のすいている時間帯の公園がお気に入りです。
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PTAなど地域活動を活用

小学校でのママの友づくりの悩みを解決したのは、学校を起点とした地域活動への参加でした。実は「学校の活動は仕事もあるし、できれば避けたい……」と思っていた私。でも、自分の住む地域を知れて、学校の様子も垣間見れる。もしママ友ができたらラッキーだし……という小さな期待で参加しました。

結果として、同じクラスのお母さんと友だちになり、ちょっとした疑問を聞きあったり、宿題に使うドリルを忘れたときに気軽に助け合える友だちになりました。地域活動に一緒に参加したことで「同志」のような気持ちが芽生え、今でもそのときの話をするたびに、やってみてよかったと感じています。

地域活動の一環で行われる年末の「火の用心」の声かけ運動。「冬休みはどんなふうに過ごしてる?」という何気ない一言から、はじめましてのママとも自然と会話が広がりました。

変化を怖がる気持ちがなくなった

これまでさまざまな土地でママ友づくりの壁にぶつかった経験を紹介しました。心配性の私が変化を受け入れ楽しめるようになったのは、転居を通じたママ友づくりの経験があるからだと感じています。

転居は大変ですが、ママ友との出会いはその土地で過ごす時間を豊かで思い出深いものにしてくれました。また、その経験から今は恩返しのような気持ちで困っている人を助ける行動につながっている気がします。

私の経験が、同じように転居や子育てに不安を抱えるママたちの励みになれば嬉しいです。

※注釈がない記事内写真は撮影:野田椿

コクリコサポートエディターズ(CSE)は、コクリコの第2編集部。コクリコと、ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」が協力して、子どもとの毎日が楽しくなる記事を発信していきます。

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