
「ママ友づくり」子連れ転居で3つの壁 転勤族ママはこうして乗り越えた
2025.05.06

小学生きょうだいの子育てをしているエニママライターの野田椿です。関西育ちの私が、夫の転勤で九州や中国地方に移り住む際にぶつかった「ママ友づくり」の悩みについて、赤裸々にご紹介します。
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みなさんは、友だちづくりに難しさを感じたことはありますか? 子ども時代のクラス替え(懐かしい……)にはじまり、進学、就職、異動と、私たちは人生の階段を登るたびに新しい人間関係をスタートさせます。
私自身、これまでにさまざまな「はじめまして」の場面で、緊張や不安を感じながらも友だちづくりをしてきました。しかし、幼い子どもを連れての転居では、知らない土地での「ママ友づくり」という、これまでとはひと味違う壁にぶつかることになりました。

不安いっぱいの子連れ転居
子連れ転居は、やるべきことがいっぱいです。引っ越しに向けた荷詰め作業に地域の情報収集、業者とのやり取りに加えて役所の手続きもあります。さらには幼稚園や学校のこと、治安やならいごとの心配まで……さまざまなことで頭が埋めつくされます。
そのなかでも最重要課題となるのが「友だちづくり」です。見知らぬ土地で孤独なスタートを切る転勤族にとって、せめて「知り合い」程度でもいいから頼れる人を見つけるのが、大きなミッションとなります。

ママ友づくりの3つの壁
ここからは、私が今までに経験した3回の転居でぶつかった「ママ友づくりの壁」について具体的に紹介します。
壁1:子どもとふたりぼっちの孤独感
最初の転居は、長男が生後3ヵ月のとき。生まれ育った関西から九州に引っ越し、知り合いが全くいない状態の生活がスタートしました。買いもの程度の限られた外出機会のなかで、近所に友だちができる気配はなく、日々の育児について相談できるのは夫のみでした。
さらに、はじめて利用する路面電車は乗り方がわからず、間違った路線に乗ってしまう。市役所の入り口は見つからないし、案内係の話(方言)が聞き取れない……など、新しい土地ならではの悩みも出てきました。
「あたり前」が通用しない新天地での小さな困りごとに「身近に友だちがいたら笑い話にできるのに……」と感じる毎日が過ぎます。ただ、友だちづくりのためのアクションを起こさなければと思いながらも、どうしても一歩を踏み出せない自分がいました。
壁2:できあがったグループに入る難しさ
2度目の転居は子どもが3歳と0歳のとき。九州から中国地方への引っ越しで「グループに入る難しさ」を経験しました。
たとえば、近所の公園で息子が遊んでいたときのこと。同い年くらいの子が来て一緒に遊びはじめたので、友だちづくりのチャンス! とばかりに、その子のお母さんに声をかけました。しかし、実はグループで公園へ遊びに来ていたその親子は、友だちから声がかかるとグループの輪の中へさっと戻ってしまい、結局友だちになれなかった切ない経験がありました。

また、長男が新しく入園した幼稚園へ参観にいったときには、すでにできあがったママ友グループが存在していることに気づきました。なんとなくグループに入ってみたものの、そこには共通の話題がすでにあって、疎外感を感じたり……。すんなりと入っていけず悶々とした気持ちを抱えていました。
壁3:そもそもの出会いの少なさ
3回目の関西地方への転居のころには、長男は小学校の中学年になっていました。先生から配られる案内を見ると学校の基本的なことはわかるものの、体操服の着用ルールや宿題の提出方法、友だち関係など、細かな疑問や気がかりがでてきます。
「気軽に聞けるママ友がいればいいのに……」と思うものの、小学生は家から一人で登下校するためママ友と出会うきっかけがありません。子どもが小さいころには、公園遊びで自然とママたちに出会えていたころとは違い、親の出番が減るなかでどうやって新しいママ友をつくればいいのか、またもや悩んでしまいました。
壁を乗り越えた方法
ここからは、これらの3つの壁を私がどのように乗り越えたかをお伝えします。