小中学生の学校での暑さ対策はどうしてる? 保護者106人に聞いた熱中症予防の実態と工夫

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保護者が心配する「学校での熱中症・暑さ対策」のリアル

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小・中学生の子を持つ保護者に「今年(2026年)、お子さんの暑さ対策として特に気になっていることは何ですか?」と聞いたところ、最も多かった回答は「水分補給が十分できているか」でした。近年は猛暑日が増え、熱中症リスクへの意識も高まっています。そうした背景から、学校生活の中で十分な水分補給ができているかを重視する保護者が多いことがうかがえます。

次いで「暑さによる体力低下・疲れ」「熱中症のリスク」「ランドセル・荷物の負担」「体育・部活動中の暑さ」などが挙がりました。登下校から授業、部活動まで、学校生活のさまざまな場面で暑さへの心配が広がっているようです。

一方で、「学校でのエアコン使用状況」や「教室内の温度環境」を心配する声は少数でした。教室内や体育館へのエアコン整備が進んできたことで、以前より安心感を持つ保護者が増えているのかもしれません。

エアコンはあるけれど…学校の暑さ対策に対する保護者のホンネ

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「お子さんの学校では、暑さ対策としてどのような対応がありますか?」と聞いたところ、1位は「エアコン使用」、2位は「水筒持参の推奨」、3位は「日傘・冷却グッズの使用許可」でした。文部科学省によると、学校教室への冷房設備は比較的寒冷とされる地域を除きおおむね設置が完了しているとされており、学校でのエアコン使用が「当たり前」になってきています。

一方で、「体育・外活動の中止や短縮」「ミスト・冷却設備」「登校時間への配慮」は少数にとどまりました。保護者が不安を感じやすい登下校中や屋外活動については、学校側の対策が十分に伝わっていない、あるいは対応が限定的である可能性もうかがえます。

実際に、保護者からは次のような意見が寄せられています。

・9月開催の運動会はやめて、時期をずらしてほしいです。練習期間は炎天下での活動になりますし、本番の時期もまだまだ暑さが厳しいため、子どもや先生方、応援に行く親も含めて全員の熱中症が心配です。

・5月に運動会が実施されますが、練習期間から当日にかけて帽子を被らずハチマキだけで過ごすため、頭に直射日光を浴び続けているのが心配です。


以前は「秋の運動会」が一般的でしたが、近年は暑さを避けるために5月開催へ移行する学校も増えています。ただ、その5月ですら真夏日になるケースが増えており、「結局いつ開催しても暑い」という悩みを抱える保護者も少なくないようです。

また、冷却グッズを冷やせる冷凍庫の設置を求める声も寄せられています。

・ネッククーラーが流行っていますが、登校時には冷たくても、下校時にはぬるくなってしまい、あまり意味がありません。ネッククーラーに限らず、学校にいる間に冷却グッズを再度冷やせる場所があれば助かります。

ネッククーラーを使っていて、「あっという間にぬるくなってしまった……」という経験がある方もいるのではないでしょうか。一番暑い下校時間に効果が切れてしまうのでは、持たせた意味が半減してしまいます。学校に着いたあと、保冷剤を冷凍庫で冷やし直せれば、帰宅時にも使えて安心できそうです。

そして、こんな声も印象的でした。

・子どもが低学年のときに日傘の使用を強く要望しましたが、「振り回すと危険」という理由で却下されました。しかし翌年、同じ県内で高校生が部活帰りに熱中症で亡くなる事案が起きると、一転して日傘の使用が許可され、学校から販売の手紙まで届きました。前年まで却下していた先生方が今度は推奨している姿を見て、現場の先生に要望が届いていても、指示を出す上の組織(教育委員会など)が変わらなければ動かない体制なのだと痛感し、この仕組みを変えてほしいと思いました。

現場の先生だけでは判断が難しく、学校や教育委員会など組織全体の方針によって対応が左右される体制を変えてほしいと願う保護者もいます。

写真:アフロ

ママたちが実践する暑さ対策の工夫

学校への要望がある一方で、家庭でできることを工夫している保護者も多くいます。「これは意外と効果があった」と感じた暑さ対策を聞いたところ、さまざまなアイデアが寄せられました。

・毎日、二重にした保冷バッグに固形タイプの保冷剤を入れて子どもに持たせています。うまく管理すれば下校時まで冷たさを保てるようです。ただ、その分荷物が重くなってしまうため、低学年の子どもには少し負担が大きく、管理が難しいかもしれません(わが子は高学年です)。

・保冷バッグに大きめの保冷剤を入れておき、ネッククーラーなどを使わないときにその中へ収納するようにしたところ、比較的長い時間冷たい状態を保つことができました。


保冷バッグと保冷剤を組み合わせることで下校時まで冷たさをキープするという工夫。荷物が増えるというデメリットはあるものの、下校時間帯まで効果が続く点では有効な方法のようです。お子さんの学年や体力に合わせて取り入れてみてはいかがでしょうか。

・ピーコック魔法瓶工業の『氷のう(魔法瓶構造)』を持たせています。魔法瓶なので下校・帰宅時間まで中の氷がしっかり凍ったまま残ります。

「朝は冷たくても、帰るころにはぬるくなっている」という冷却グッズの悩みをカバーする商品も増えています。年々暑さが厳しくなる中で、子どもの使いやすさや持ち運びやすさに合わせて、暑さ対策グッズを見直してみるのも一案です。

水分補給は、「飲ませる」ではなく「飲みたくなる」工夫を意識している家庭もあります。

・暑さ対策として、1リットルの水筒にスポーツドリンクを入れて持たせています。お茶だけを持たせていたときは残して帰ってくることが多かったのですが、スポーツドリンクに変えてからは、学校でしっかりと飲みきってくれるようになりました。

「水分を取ってほしい」という親の思いだけでは、なかなかうまくいかないこともあります。子ども自身が「飲みやすい」「好き」と感じるものを選ぶことも、暑さ対策のひとつです。ただし、スポーツドリンクの持参可否は学校によって異なります。水筒もスポーツドリンク対応のものかどうか確認のうえ、ご家庭のルールに合わせて取り入れてみてください。

塩分補給も同様で、子どもの好みに合わせた工夫が見られました。

・わが子は塩分チャージのタブレットが苦手でしたが、「ひとくちゼリー」タイプを見つけてから好んで食べてくれるようになりました。

・毎日の暑さ対策として、朝食の際に味噌汁や漬物など、塩分が含まれているものを子どもにしっかりと食べさせてから登校させるようにしています。


無理に食べさせるのではなく、子どもに取り入れやすい形を探していくことが、暑さ対策を「習慣」に変える近道なのかもしれません。

強い日差しを直接避けられる日傘は、体感温度の上昇を抑えやすく、登下校時の暑さ対策として取り入れる家庭も増えています。一方で、傘を「持ちたがらない」「恥ずかしがる」と悩む保護者も少なくありません。そんな中、こんな工夫をしている声が寄せられました。

・もともと日傘を持つ習慣がなく、子ども自身も持ち歩くのを敬遠していました。そこで、本人と一緒に買い物へ行って気に入った日傘を購入し、さらに持ち手などを自分でデコレーションしてカスタマイズさせました。自分だけのお気に入りの日傘にすることで、自発的に持ち歩くための動機づけにしています。

親が一生懸命考えて暑さ対策のアイテムを準備しても、子どもが実際に使わなければ意味がありません。こちらは、親が「持っていきなさい」と押しつけるのではなく、本人が「持ちたい」と思えるアイテムを一緒に選ぶことで、日傘を持つことへのハードルが下がったという体験談。日傘だけでなく、さまざまな暑さ対策に応用ができそうな考え方ですね。

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水筒を飲まない問題…低学年特有の「自己管理の壁」をどう乗り越える?

家庭でさまざまな暑さ対策をしている一方で、アンケートには「水筒を持たせても、学校で十分に水分補給できているとは限らない」という悩みも多く寄せられました。

学校へ行くときは毎日水筒を持たせているのですが、帰宅後に確認すると、中身がほとんど減っていない日があります。学校にいる間、子どもがきちんと水分補給をしているのかどうかとても不安になります。

子どもが学校で水筒の中身を飲みきってしまい、下校時にフラフラになりながら帰ってきたことがありました。夏場だけでも、給食室などに子どもたちが自由に水分補給をできる、お茶の入ったやかんなどが設置されていればいいなと思います。

水筒を持たせても、実際にどれだけ飲むかは子ども自身に委ねられています。特に低学年では、「喉が渇く前に飲む」という感覚がまだ身についておらず、自分で判断することが難しいようです。

スポーツドリンクに切り替えたり、日傘を一緒に選んだりするなど、家庭でできる工夫はあります。ただ、それだけで「子どもが必要なタイミングで水分を取る」「暑さを感じたら日傘を使う」といった行動につながるとは限りません。暑さ対策には、何を持たせるかだけでなく、子ども自身がいつ使うべきかを判断する難しさもあります。

・帰りに中庭で遊んでいたそうで、帰宅時間が少し遅くなりました。帰ってきたら顔は真っ赤。まだまだ低学年だとわからないようで、暑くなったら日陰に行くよう伝えていますが、なかなかうまくいきません。

遊びや授業に夢中になるあまり、水分補給を後回しにしてしまうこともあります。

暑さ対策は、グッズや準備だけでは完結しません。家庭での声かけや習慣づけはもちろん、学校側にも「水分補給の時間を設ける」「自由に補充できる環境を整える」といった働きかけを続けていくことが、子どもたちを守る一歩につながるのではないでしょうか。

皆さんは、どのような暑さ対策を行っていますか?

コクリコとAnyMaMa LIFESTYLE.Labが協働で、子育て課題解決×読書文化を目指すプロジェクト「コクリコラボ」。
ママの社会復帰を支援するサービス「AnyMaMa(エニママ)」で活躍するママたちのリアルな声を集めながら、新たなサービスや取り組み、ライフスタイルのアイデアを生み出していきます。

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