延長保育に「罪悪感」を抱く親は半数以上
延長保育の利用に対し、「心理的なハードル(罪悪感など)は感じますか?」という問いには、「とても感じる」が13.3%、「時々感じる」が40%でした。これらを合わせると、半数以上の保護者が延長保育に対して何らかの罪悪感を抱いていることがわかります。
延長保育は多くの家庭を支える制度である一方で、その利用に対して葛藤を感じてしまうという、複雑な側面も見えてきました。
延長保育で感じた悩みや葛藤
アンケートに寄せられた、延長保育の悩みや葛藤の声をご紹介します。
・朝から嫌だなぁ~といわれることもある。(50代/中3、中1の男の子、小3の女の子のママ)
・どうしても子どもなので「今日は行きたくない」という日もあり、そんなときは無理して行かせている罪悪感があります。(40代/14歳、12歳、8歳の女の子のママ)
子どもの言葉に心が揺れる、という声が多く寄せられました。何気ない一言であっても、「子どもに我慢させているのではないか」という思いにつながり、罪悪感を抱くきっかけになっているようです。
・親にはありがたいシステム、子どもにとってはありがたいのか分からない。忙しい親にとってはよいが、子どもにとっては親との時間が減って寂しさを感じる気がする。(40代/小2、4歳の女の子のママ)
・幼稚園で延長保育している人は当時ほとんどいなかったので、ほぼひとりだった。娘のいる部屋以外は真っ暗になっていて、その園舎をみるとすごくせつなくて、申し訳ないなと思っていた。(40代/高2、中2の女の子のママ)
「本当はもっと一緒にいたい」という気持ちと、「働かなければいけない」という現実に、やりどころのない気持ちが残ってしまう。そんな思いに共感するママも多いのではないでしょうか。
預かり保育の環境について、悩みをもつママもいます。
・延長保育担当の先生が数が少なくどうしても子どもが一部屋にぎゅうぎゅうになっている感があったり、お昼寝などがしにくい環境下と思う。(30代/6歳の女の子、3歳の男の子のママ)
目が届いているかどうか、子どもがゆったり過ごせているかどうか、保護者としてはどうしても気になってしまいます。
・人数が少ないので、テレビの視聴が増えること。(40代/中1、小5、小4、4歳の男の子のママ)
延長保育での過ごし方は園によって異なるため、気になる場合は実際の様子を聞いてみると安心につながります。
・働いた分だけ延長料金で支払いが発生する。働く意味をときどき考えてしまう。(40代/6歳の男の子のママ)
働くために延長保育にお金を払う。この状況に、ふと立ち止まってしまうこともありますよね。
・「おかえりの子」「おのこりの子」という具合に分かれるので、帰れる子を羨ましがることがあり、後ろめたさを感じます。またこちらの自治体だけかもしれませんが、費用をこちらで立て替え→あとから自治体より支給、というシステムを煩雑に感じてしまいます(いただけるだけでもありがたいですが、欲をいえば)。(40代/小2の女の子、5歳の男の子のママ)
制度としてはありがたいものの、実際の運用面ではもう少し負担が軽減されると感じている保護者もいます。
・2号認定がないと全額実費負担になるので、申請が必要なのが面倒だった。(30代/小1の男の子、年中の女の子のママ)
新2号認定や新3号認定など、制度の仕組みが分かりづらいと感じる声もありました。
・長男、長女のときに延長保育を利用していたときに園の先生から同じ業種の保護者と比較され、なんでこんなに延長が多いのか、子どもがかわいそうだと責められました。先生が内情を知らないから責める発言をされる。(30代/高3、小1の男の子、高2の女の子のママ)
家庭の事情を知らない中での言葉に、傷ついた経験があるというママの声もありました。周囲の理解のあり方についてあらためて考えさせられます。
































