最新ランドセルは“かぶせ“なし 新1年生の使いやすさを最優先した《新デザイン》とは?〔2026年度入学モデル〕徹底取材

最旬!ラン活2026 #1〜次世代デザイン編〜

ライター:遠藤 るりこ

人気ブランドから使い方を変える新設計

「天使のはね」で有名なランドセル大手・セイバンから新スタイルブランドとして2023年に登場した「+CEL(セル)」。

洗練されたデザインが人気ですが、今期の注目は“かぶせ(ランドセルのふた)なし”の新モデル「NOBLE(ノーブル)」(全4色、88,000円・税込)です。

「手掛けたのは、人気プロダクトデザイナーの柴田文江さん。みなさんが愛着を持つ『ランドセルらしさ』を残しつつも、新しさを取り入れたこれまでにないデザインです」(「+CEL」担当セイバン・石田ゆうさん)

ぱっと見ではかぶせなしには見えない形は、ランドセルの良さを残すデザインにこだわった。  写真提供:+CEL
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今一度ランドセルをカバンとして見直し、使いやすさを考慮した結果、かぶせをなくして、上部を開閉口とすることに。子どもたちが開け閉めしやすく、荷物も取り出しやすくなりました。

「上から開く機能性と、ふたの丸いフォルムには職人の技術がこめられています。一目でランドセルだとわかる形ながら、使ってみると革新的だとわかっていただけると思います」(+CEL・石田さん)

こだわりは細部にも感じます。

「背面はランドセルのカラーに合わせ柴田さんがデザインしたチェック柄、鋲や金具までオリジナルです。親子ともに反響がよく、特にお子さん自身が気に入ってくださるという点で、早い段階での購入の決め手になっているようです」(+CEL・石田さん)

発売前から「開けてみたい!」の声多数

創業50周年のランドセルメーカー・ララちゃんランドセルのららやが2025年に発売したのが、新発想の高機能ランドセル「トップん」。

「ランドセルが、ずっと変わらぬ形で愛用されるのには理由があると思っています。『6年間どんなに元気に使っても壊れない』『転倒しても厚みと形状で頭を守ってくれる』『雨にも汚れにも強く衛生的』などなど。

子どもの通学がランドセルでなくてはいけない意味を置き去りにせず、新しい使い方を提案したのが『トップん』です」(ららや・唐橋亮平さん)

子どもがランドセルを開閉しやすい“毎日の使いやすさ”に着目。かぶせ(ふた)上部にあるマークを引っ張るとワンタッチで開き、閉めるときは磁石を近づけるだけと超簡単。

内側のかぶせ部分は下におろすと磁石があり、時間割り部分がひと目で見えるようにパチッと本体に引っ付きスマートに取り出せます。

縦に置いた状態で、上部のハートマークを引っ張るとワンタッチで開く「トップん フルール」。開いた後は、時間割が入ったファイルが見やすい。  写真提供:ららや
スタイリッシュなデザインの「トップん VONDSコンバーチブル」。  写真提供:ららや

「トップんは、2シリーズで全4色(66,000円・税込)。ジュエリーボックスのようなデザインの『トップん フルール』は、グレージュとフロスティブルーの2色。

繊細な刺繡は、自社工場で1枚1枚、ていねいに施しています。シンプルなスタイルの『トップんVONDSコンバーチブル』は、ブラックとネイビーブルーの2色展開です」(ららや・唐橋さん)

この新しい開閉スタイルはリリース前からSNSで話題となり、多くの問い合わせがありました。

「小学校に在学中のごきょうだいがいる家庭から、『トップんに買い直したい!』という声も。初めてラン活をする方からも、かわいい、開けてみたい、背負ってみたいと好評です。

近年、ランドセルの新たな選択肢が増えきました。これからは《上から開くランドセル》の認知を広め、スタンダードにしていけたら。ララちゃんランドセルはランドセルメーカーのパイオニアとして、機能的な《使って楽しい商品》を開発してまいります」(ららや・唐橋さん)

荷物の出し入れがもっと自由に!

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