今すぐ子育てに使える「AI時短術」Googleの現役ママ社員に直接取材

生成AIを育児に活用する方法 後編 (3/3) 1ページ目に戻る

ライター:山口 真央

Google社員にズバリ聞く! AIをつかうことは「ズル」?

山口:子育てにおいて、生成AIがおおいに活用できることはわかりました! 最後に、少し踏み込んだ質問をさせてください。子どもが宿題や自由研究などで生成AIを使うのは、「ズルをしたことになるのでは?」と不安です。汪さんはどう思われますか。

汪:私たちは生成AIを、アイデアを考えてもらったり、つまずきを打破するためのヒントを教えてもらったりするものだと考えています。答えを聞く先生ではなく、一緒に答えを導くための「相棒」だと思ってもらうと、わかりやすいかもしれません。

山口:たしかに! 今回教えていただいた機能も、育児の相棒として優秀なものばかりでした。これからは、AIがあらゆるところで活躍する時代に突入するでしょうから、「AIとの上手な付き合い方」を親が子どもに示すことは大事かもしれませんね。

汪:そうですね。AIだからといって一律でNGにしてしまうのは、未来を生きる子どもたちにとっては危険なことだと思います。幼いうちから、親御さんと一緒にAIにたくさん質問をしながら、AIは間違えることもあることを知ることも必要です。また、個人情報は入力しない、AIは人間ではないことを忘れないなど、リテラシー(付き合い方)を学んでおくことが大切です。

山口:最後に、あともう1つ疑問があります。生成AIは、ときに「ハルシネーション(誤情報)」など、間違いを伝えることもありますよね。そういったAIの不具合を、使用者はどのように捉えたらいいのでしょうか。

汪:とにかく、生成AIをたくさんつかうことが大切です。正しい情報を得るには、文脈や背景情報をできるだけ明確に伝える必要があるといわれています。生成AIにたくさん質問をして「こういう質問をすると、いい内容が返ってくるんだ」といった経験を積み重ねながら、付き合い方を学んでいきましょう。

山口:なるほど! 生成AIとの付き合い方が、とてもよくわかりました。さっそく今日から育児に活用してみます。本日はありがとうございました。

汪:Geminiが、多くの親御さんの助けになることを願っています。ありがとうございました。

【子育てAI活用術について、GoogleのGeminiアプリのシニアマーケティングマネージャー汪斯匯(ワン スーウェイ)さんに伺う連載は前後編。子どもとの「遊び」を中心にした活用術についてお聞きした〔前編〕に続き、今回の〔後編〕では子育ての「困った!」をAIで効率化する方法や、生成AIの正しい付き合い方を伺いました】

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やまぐち まお

山口 真央

編集者・ライター

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。

幼児雑誌「げんき」「NHKのおかあさんといっしょ」「おともだち」「たのしい幼稚園」「テレビマガジン」の編集者兼ライター。2018年生まれの男子を育てる母。趣味はドラマとお笑いを観ること。