親子で納得! 子どもの聞き分けが激変する「注意するときの心構え」

保育・子育てカウンセラー井桁容子さん「ノンストレス育児のススメ」#2〜子どものしつけ編〜

保育・子育てカウンセラー:井桁 容子

「ごめんなさい」が言える親の子どもは「ごめんなさい」が言える

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いけないことをしてしまった子どもに対して、冷静に向き合えているうちは、理由を説明したうえで注意することができます。しかし、親も人です。ついカッとなって感情のままに怒ってしまい、あとから罪悪感で落ち込むこともあります。

「衝動的にカッとなったり余裕のなさを感じたりしたら、まずは深呼吸してください。言葉を発する前に、ひと呼吸置くのです。そして、前回(#1)でも紹介したように、子どもに対して『どうしたかった?』と考え、ワケを聞いてあげましょう。

それでも感情的になってしまった場合は、冷静になってから『さっき、ママは疲れていました。ごめんなさい』と謝ること。時間が経っても曖昧にせず、『ごめんなさい』の言葉と態度で子どもに向き合うことが大切です。すると、子どもも『ママが本当はぼくのことを嫌いだから怒っているんじゃないんだな』と理解してくれるはず。

そうして、自分の非を認めて素直に謝れる大人の姿勢を見せると、子ども自身も間違えたときに『ごめんなさい』が言える、意地を張らない子に成長しますよ。子どもは、大人の言葉で成長するのではなく、大人の行為を学んで成長していくんです。だから、親がごめんねを言える姿勢はお手本になるんです」(井桁さん)

井桁さんによると、親が子どもに対して注意や謝罪をする経験は、親自身の社会生活でも人間関係を上手く築くのに役立つのだそうです。例えば、職場で思い通りにならない部下に対してカッとして思わず怒鳴ってしまっても、すぐに謝って関係を修復できるようになるのだと言います。

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