親子で納得! 子どもの聞き分けが激変する「注意するときの心構え」

保育・子育てカウンセラー井桁容子さん「ノンストレス育児のススメ」#2〜子どものしつけ編〜

保育・子育てカウンセラー:井桁 容子

暮らし全般から原因を探ってみよう

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子どものなかには、「何度同じことを注意しても直らない」「悪いとわかっていながらおもしろがってわざと繰り返す」という行動をとり、対応に悩まされる親もいます。

「これは、“やってはいけないこと”をやりたくて繰り返しているのではなく、ほかに原因がある可能性が高いです。例えば、3人兄弟の真ん中っ子が、親の関心を引くためにわざとそういった行動に出たりします。

親に対して、自分の思いがわかってもらえないと感じていることがあるはずなので、生活全体を通して不満がないかを探りましょう。そして、コミュニケーションの時間を増やしたり一緒に出掛けたり、その子の求めていることで満足させてあげると、この行動は消えることが多いです。

子どもは、わからされることよりも、わかってもらえる経験が、自分の行為をコントロールする力になっていくからです。

もし家の中で何に不満を感じているのかわからないときは、幼稚園や学校で過ごす時間に不満があるのかもしれません。『ああしなさい』『こうしなさい』と指示ばかりされていると、家でそれを発散していることも。逆に、家庭で指示ばかりされていると、学校で発散してしまっている場合も考えられますよ」(井桁さん)

「普段から子どもの話に耳を傾けていれば、いざ手を離せないときに、『あとでいいよ』と子どもが待てるようになります」と井桁さんは言います。  
写真:アフロ
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