
低利用魚を知って・調理して・食べる! 小学生隊員が「低利用ギョ食」ワークショップでお魚と海の未来を深掘り
『さかなクン探究隊2026』活動レポート第4弾
2026.11.06
目次
さかなクン探究隊とは?
さかなクンを隊長に、2024年に発進したプロジェクト「さかなクン探究隊」。さかなクン探究隊とは、海とお魚が大好きな小学生隊員たちが、自分の好きなテーマを探究し、自分の好きな伝え方で発表する創造型ワークショップ。2027年2月の探究発表会に向けて、さかなクンと一緒に全8回のプログラムを体験し、海の環境とお魚の未来を深掘りしていきます。
2025年からは、「SEA BEYOND」が探究隊の活動を全面的にバックアップ! SEA BEYONDとは、プラダ・グループが2019年からユネスコ政府間海洋学委員会(IOC)とパートナーシップを組み、持続可能性と海洋保護に対する意識を高めるため、若い世代を対象に実施しているプロジェクトです。「講談社の動く図鑑MOVE」編集部も、応援団として探究隊をサポートしています。

▼今まで配信した「さかなクン探究隊2026」レポートをまとめてチェック!
さかなクンと東京・豊洲市場へ!
探究隊長のさかなクンと20名の小学生隊員が、海の環境やお魚について調べ、考え、深めていくプロジェクト「さかなクン探究隊」。9月、首都圏の台所・豊洲市場(東京都)で4回目の活動が行われました。
今回のテーマは、「低利用ギョ食(魚食)」。低利用魚とは「毒のあるトゲや小骨が多い」「見た目が悪い」「傷みやすい」「知名度が低い」など、さまざまな理由で流通しづらく、おいしいのにあまり食べられていないお魚のこと。豊洲市場の見学や調理実習、有識者によるワークショップなど、4部構成の盛りだくさんな内容で、さかなクンと低利用魚についてギョギョッと深掘りしました。
第1部は「低利用魚を見てみよう」。東京魚市場卸協同組合・山中さん案内のもと、豊洲市場にある「三陸常磐・能登 夢市楽座」を見学しました。「夢市楽座」とは、東日本大震災で被災した岩手県・宮城県・福島県、能登半島地震で被災した石川県を応援するお店。4県から直送された新鮮なお魚やおいしい特産品が並ぶほか、地域ならではの食文化や漁業など、三陸常磐・能登について楽しく学べるパネル展示もあり、被災産地の復興を支援しています。
「夢市楽座」には、各地から届いた低利用魚・未利用魚も! この日は、アカエイやコバンザメなど、12種類のお魚が展示されていました。中には、東京の市場ではあまり出回らないけれど、産地ではおいしく食べられているお魚も多いといいます。さかなクンの解説を聞きながら、隊員たちはお魚をじっくり観察したり、そっと触ってみたり。魚屋さんや飲食店ではなかなか出会えない低利用魚が、ぐっと身近に感じられたようでした。
いろいろなお魚を食べることが「海を守ること」
続いて第2部は、さかなクンによる講義がありました。日本の海や川、湖には約5000種類のお魚がいますが、普段よく食べられている「重要食用魚」は、約20~30種。日本各地の固有の魚食文化として食べられている「食用魚」を含めても約100種で、それ以外のお魚は、せっかく獲れても利用されず、低利用魚・未利用魚などと呼ばれています。それではもったいないと、さかなクンは訴えます。
例えば、水深200メートル前後の深海に住むニギスは、漁獲量が少なく知名度も低いため、あまり流通しないお魚です。でも、深海の過酷な環境に耐えるため、体に多くの脂を蓄えていて、白身のお魚でありながら脂のりがよく、とてもおいしいそうです。
同じく深海魚のゲンゲは、見た目が悪くて値段がつかず、かつては「下の下=ゲンゲ」といわれていました。でも、身のほとんどがぷるぷるとしたコラーゲンで、ゲンゲのおいしさを知る漁師さんは、唐揚げや味噌汁、干物などにして味わっていたそうです。今では知名度とともに人気が上がり、「幻華・幻魚=ゲンゲ」と呼ばれているといいます。
日本のお魚をもっと知って、覚えて、食べて、利用していくことが大切だと話すさかなクン。同じお魚ばかり食べていると、お魚が減ってしまいます。いろいろなお魚を買って食べるようになれば、漁業に従事する人が豊かになり、漁師さんのがんばる力になる。そして、海の環境も守られて、私たちの食卓もにぎやかになる。どんなお魚も感謝の気持ちでいただくことが大事だと、隊員たちに伝えました。





















































































