
低利用魚を知って・調理して・食べる! 小学生隊員が「低利用ギョ食」ワークショップでお魚と海の未来を深掘り
『さかなクン探究隊2026』活動レポート第4弾 (2/2) 1ページ目に戻る
2026.11.06
いよいよ調理実習! 低利用魚を食べてみよう
第3部は、お待ちかねの調理実習の時間。世界中で料理教室を展開する「ABC Style」の先生たちに教わりながら、低利用魚を使った料理づくりにチャレンジしました。メニューは、第2部の講義でさかなクンが教えてくれた低利用魚「ゲンゲの唐揚げ」と「ニギスのつみれ汁」です。
ゲンゲは、キッチンペーパーで水気を拭き取ってから、醬油と酒、おろししょうがを揉み込んで下味をつけ、片栗粉をまぶしてカラッと揚げれば完成。ゲンゲの下処理と揚げる工程は、先生たちがサポートしてくれました。
ニギスは、頭・内臓・骨を取り除き、身を包丁で細かく叩きます。長ねぎのみじん切り、おろししょうが、片栗粉、酒、塩を加えてよく混ぜ、スプーンで丸く整えたら、沸騰しただしの中へ。薄口醬油、酒、塩で味を整えれば完成です。この日は大根としいたけを入れましたが、お好みの具を入れ、仕上げにゆずの皮や三つ葉をのせてもおいしいそうです。
隊員たちは、ニギスと材料を混ぜるところから担当。つみれを等分にして丸くするのがなかなか難しいようでしたが、役割を分担したり、交代したりしながら、楽しく取り組みました。
このほかに「もずくのチヂミ」も作り、低利用魚を使った献立の出来上がり。お昼ごはんを兼ねて、みんなで試食をしました。「ゲンゲの唐揚げは、衣がカリカリで、身はトロッとしていておいしかった」「鶏の唐揚げとは全然違う食感で驚いた」「ニギスのつみれが、フワフワだった」と、大満足の隊員たち。
中には「低利用魚も、調理法を工夫すればおいしく食べられると知った」「学校でも“低利用魚っておいしいよ”と伝えたい」という隊員も。低利用魚の調理法やおいしさを学んだ、有意義な調理体験となりました。

みんなで低・未利用魚の魅力を伝えよう
第4部のテーマは「魚食普及について」。水産庁の吉川千景さん、全国漁業協同組合連合会の馬田英史さんから、水産庁により今年7月に始動した「魅了ギョ・プロジェクト」についてのお話がありました。「魅了ギョ・プロジェクト」は、まだ十分に知られていないお魚の魅力やおいしさを伝え、多くの人を魅了するお魚を増やすことが狙い。低・未利用魚のアイゴ・ボラ・アカエイ・シイラを重点魚種に選定し、さまざまな取り組みを行っています。
おふたりのお話の後には、魅了ギョのグループワークを実施。隊員たちがプロモーターとなり、どうすれば低・未利用魚の魅力が広く伝えられるか意見を出し合いました。隊員からは「見た目やにおいが気にならないシーフードカレーにする」「水族館で飼育して、たくさんの人に見てもらう」など、子どもの視点ならではのユニークなアイデアが見られました。
最後に「いろいろなお魚を食べることが、海の環境にとっていいことだと知ってほしい。みなさんのような“魚推し”の人をもっと増やしたいので、みんなにも協力をお願いしたい」と、吉川さんと馬田さん。お魚、そして、海を守るために自分たちに何ができるか。隊員たちにとって、深く考えるきっかけになったのではないでしょうか。
最後に『今日のギョギョ!』を大発表!
活動のラストは恒例、隊員たちによる『今日のギョギョ!』。この日発見したこと・感動したことを発表しました。
「せっかく獲れたのに、食べられていないお魚がいると知って悲しかった」
「ゲンゲの唐揚げが、とってもおいしかった!」
「見た目やにおいで『食べたくない』と決めつけられてしまうのが残念だった。低利用魚はおいしいと、みんなに知ってもらいたい」
「さかなクンの話を聞いて、海の環境のことも忘れずに、お魚について考えようと思った」
4部にわたり、さまざまな角度から低利用魚について知識を深めた隊員たち。お魚を食べられるのは決して当たり前ではないこと、海の環境を守るためにも、いろいろなお魚を感謝の気持ちでいただくことの大切さを感じたようでした。次回のレポートも、どうぞお楽しみに!

取材・文/星野早百合




















































































