
最強「水拭き機能付きロボット掃除機」BEST3 ハイハイ期や花粉対策にも!〔専門家が厳選〕
シリーズ「子育て家電」#8 ~水拭き機能付きロボット掃除機~
2025.03.30
家電ライター:田中 真紀子
近年で水拭き機能が急成長
ロボット掃除機に水拭きができる種類が増えているって、いつからなのでしょうか?
「ロボット掃除機とは、自動で家の中を走り回り、掃除機がけしてくれる掃除機ですが、2018年ごろからは水拭き機能を搭載したものが徐々に増えています。
主に円形の掃除機の裏側に、掃除機の吸い込み口とモップがついていて、ゴミを吸った直後にモップで床拭きをしてくれるものです。1台で2役をこなすため、『2in1ロボット掃除機』とも呼ばれています」(田中さん・以下同)
水拭き機能はどれくらい優秀なのか、床のベタベタ汚れもきれいに落ちるのかが気になるところですが?
「確かに、2020年ごろまでのモデルは、掃除機にモップを貼りつけたような簡易的なつくりでした。しかし今出ている最新モデルは水拭きの機能が格段にレベルアップしていて、物足りなさを感じさせません」
ハイハイ期や花粉対策にも◎
田中さんは、子育て世代こそ2in1ロボット掃除機を使ってほしいと熱く語ります。
「小さいお子さんは床で過ごす時間が長いですし、ハイハイし、その手を口に入れたり、床をなめてしまったりする赤ちゃんもいるかもしれません。裸足で過ごすことが多いなら、皮脂汚れによるベタつきも気になるでしょう。
また、花粉の飛散が特に多い季節は、重くて床に落ちやすいという花粉の性質上、花粉が床に広がっていることもありえます。そのため床掃除は必須ですが、もし時間がなくてできないなら、2in1ロボット掃除機を利用することでストレスフリーになります。
花粉対策は寝てる間にタイマー起動
便利な使いかたとしては、夜中に落ちたホコリや花粉を、家族が起きてくる前の早朝にタイマー予約で掃除してしまうこと。家族が起きて活動を始めると、またホコリや花粉は舞い上がってしまうので、ベストなタイミングといえます」
一方で、こんな注意点も。
「水拭き用のモップは洗い忘れると雑菌が繁殖して異臭を放ちます。全自動ゆえにモップを取り外すことをついつい忘れがちですが、そのまま掃除をすると雑菌を床にこすりつけることに。
都度洗って乾かす自信がない人は、モップ自動洗浄や乾燥機能が搭載されたものを選びましょう」
モップの手入れに水の補充・排水まで自動化!!
2in1ロボット掃除機を選ぶ基準は、「水拭き機能によって、自分の手間をどこまで省略したいか」だと、田中さんは話します。
「近年増えているのが、充電台に清水タンクと汚水タンクを備え、水拭きモップを自動的に濡らすうえに、掃除後にモップを洗ってくれるタイプです。
これで汚れたモップで家中を掃除するような心配はなくなります。モデルによっては途中でモップだけ洗いに戻る機能も備わっているんですよ。
モップ洗浄後は乾燥させないと雑菌が繁殖し、異臭の原因になりますが、面倒な人は乾燥機能付きを選ぶのがおすすめです」
さらにタンクの補充と排水まで行ってくれるタイプも出ています。
「清水タンクと汚水タンクには水の補充と排水が必要ですが、それすらやってくれる自動給排水機能がついたものも出ていますよ! 多くの手間がすべておまかせできるのです」
床の汚れ重視ならモップの圧力をチェック
汚れの落ち具合も大きなポイントに。とくに、子どもの食べこぼしなどで床の汚れが気になる人は、水拭きの清掃力を重視しましょう。
「水拭きの方法には、2つの円形ブラシを回転させゴシゴシ拭き取るもの、モップを床にしっかり押し付けて掃除するものなどがあります。
モップの圧力の強さをうたうものであれば、汚れのこびりつきや食べこぼし、皮脂汚れに期待できます」
また、赤ちゃんがいる家庭で、お昼寝中などに使いたい場合は静音性、あるいは静音モードの有無も要チェックです。
とくに、吸引したゴミをダストボックスに自動収集する機能があるモデルには、収集時の静音性をうたっている機種もある一方で「想像以上に爆音で夜は使いづらい」と不評の機種もあります。心配な方は、レンタルでお試しするのもおすすめです。
さて、田中さんのおすすめの2in1ロボット掃除機は? 購入しやすい高コスパなモデルから、高機能モデルまで教えてもらいました。