「七夕」の由来と意味を簡単解説! 子どもに教えたいストーリーと飾りの風習【7月の行事】

【7月の行事】親子で話したい行事 ~七夕~ (3/3) 1ページ目に戻る

和文化研究家:三浦 康子

七夕飾りの意味と飾りはいつから飾る?

飾る日の決まりはありません。七夕の時期になると、花屋さんで小さな笹竹が売られています。それを使って飾るだけでも十分です。7月に入ったら、七夕について親子で話しながら笹竹に吊るす飾りを準備するのも楽しいですね。

また、七夕飾りには、意味があるのをご存じですか? これらは折り紙で作ることができます。子どもたちと、ぜひチャレンジしてみましょう。

写真:snowleopard/イメージマート
すべての画像を見る(全8枚)

●五色の短冊
学問や習い事の上達などの願い事を書き、祈願します。

●吹き流し
昔は五色の糸を垂らしていました。織姫の織り糸を表しているともいわれています。

●折り鶴
鶴は長寿の象徴。長寿祈願になります。

●紙衣(かみこ)
折り紙を着物の形に折ったりしたもの。棚機つ女(たなばたつめ)の織る「神御衣(かんみそ)」に通じる。手芸が上達し、着るものに困らなくなるといわれます。

●巾着
金運上昇を祈願。折り紙で折るほか、本物の財布をさげることも。

●網飾り
魚を捕る網を表しています。豊年満作・大漁を祈願。幸せをすくいあげる意味もあります。

●くずかご
七夕飾りの紙くずを、紙でつくったカゴの中に入れて吊るします。物を粗末にしない心を育てます。

7月7日はどのように過ごす?

七夕の代表的な行事食にそうめんがあります。そうめんを天の川にみたてて、トマトやきゅうりをのせて、星型のチーズやハムを飾ってみるのもおすすめです。

また、東の夜空を見上げて夏の大三角形を探してみてください。こと座のベガが織姫(織女星)、わし座のアルタイルが彦星(牽牛星)、はくちょう座のデネブが二人をとりもつカササギです。子どもたちに教えてあげると、七夕伝説を知るよいきっかけになりますよ。

もし、7月7日が雨だったら、他の日に星を観てもOK。旧暦の季節感にならい、月遅れの8月7日に七夕を行う地域もあります。

「七夕」を子どもに聞かれたらどう答える?

Q.「七夕」ってなあに?

A.お空に織姫という神様の娘と、牛飼いの彦星という仲良しのふたりがいたよ。ふたりは遊ぶのが大好きで仕事をしなくなってしまったんだ。怒った神様が、ふたりを引き離してしまった。1年に1回、ふたりが会える日、それが「七夕」だよ。毎日、しっかり働きますって、神様と約束したんだ。

Q.どうして短冊に願い事を書くの?

A.昔の人たちが、字や縫い物が上手くなるようにと、神様にお願いしたのが始まりだよ。短冊には自分の欲しいものじゃなくて、勉強や習い事など、みんなが頑張っていることの目標を書こう。

Q.なんで笹の葉に飾るの?

A.笹に神様が来てくれるんだよ。だから、願い事を書いて、神様に届くようにお空に向かって笹をかかげるんだ。

Q.「七夕」の日は何をして過ごすの?

A.七夕飾りを飾ったら、東の夜空を眺めて、おうちの人と一緒に織姫(こと座のベガ)や彦星(わし座のアルタイル)を探してみよう。そうめんを食べてもいいね。

───◆────◆───

七夕は、飾りを作ったりそうめんをかわいく飾ったり、親子で楽しめる伝統行事のひとつです。たくさん写真を撮って、よい思い出作りをしてくださいね。

短冊を書きながら、天の神様に努力を忘れず頑張るね、と親子で約束するのもよいでしょう。子どもたちの心に大切なものを残せるはずです。

取材・文/尾関久美子


7月の行事の由来は全3回
「海の日」の由来を読む。※2026年6月17日よりリンク有効
「土用の丑」の由来を読む。※2026年6月18日よりリンク有効

関連書籍

うたう♪たべる!あそぶ! 12か月の行事のえほん

うたう♪たべる!あそぶ! 12か月の行事のえほん

講談社(編)  新谷 尚紀(監)  井桁 容子(監)

発売日:2015/11/25

価格:定価:本体2200円(税別)

7月のおはなし 七月七日はまほうの夜

7月のおはなし 七月七日はまほうの夜

石井 睦美(作)  高橋 和枝(絵)

発売日:2013/05/24

価格:定価:本体1000円(税別)

星と星座

星と星座

講談社(編)  渡部 潤一(監)

発売日:2015/06/18

価格:価格:本体2700円(税別)

どすこい すしずもう

どすこい すしずもう

アン マサコ(作)

発売日:2018/05/17

価格:定価:本体1400円(税別)

『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』著:三浦康子(永岡書店)
『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』著:三浦康子(青春出版社)
『季節を愉しむ 366日』監修:三浦康子(朝日新聞出版)
この記事の画像をもっと見る(全8枚)

前へ

3/3

次へ

47 件
三浦 康子
みうら やすこ

三浦 康子

Yasuko Miura
和文化研究家、ライフコーディネーター

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/

古を紐解きながら今の暮らしを楽しむ方法をテレビ、ラジオ、新聞、雑誌、Web、講演などでレクチャーしており、行事を子育てに活かす「行事育」提唱者としても注目されている。All About「暮らしの歳時記」、私の根っこプロジェクト「暮らし歳時記」などを立ち上げ、大学で教鞭をとるなど活動は多岐にわたる。 著書『子どもに伝えたい 春夏秋冬 和の行事を楽しむ絵本』(永岡書店)、『かしこい子に育つ季節の遊び 楽しい体験が心を豊かにする12か月の行事育』(青春出版社)、監修書『おせち』(福音館書店)、『季節を愉しむ366日』(朝日新聞出版)ほか多数。 HP https://wa-bunka.com/